ほしのこえ
神戸は朝から本降りの雨です。今日はどれだけジタバタしても雨は避けられそうにないので、傘を持って出かけました。マンションの玄関を出たら、目の前はこんな風景でした。
我が家はほとんど雲の中です。まるで雲上人ですね(笑)
時おり強くなる雨あしに負けず、往復を歩いて戻ってきました。雨の日は歩きにくいので大変ですが、いい運動になります。同じように歩いているつもりでも、いつもと違う神経や筋肉を使っていると思います。
脳科学によると、同じ歩くのでも条件を変えるだけで脳の刺激になるそうです。いつもと同じ道を往復するのではなく、時には違った道を通るだけでも効果があります。さらにまったく知らない道を歩くと、脳の活性化にとてもいい効果があると聞きました。
この8年間は無意識にそうして歩く習慣がついていますので、さすがに買い物の往復で知らない道はありません。いろんなパターンを歩き尽くしていますからね。それでも今日のような雨の日は、疲れながらもいつもと違う感覚を覚えていました。少しは脳みその刺激になったでしょう。
そして予定していたとおり、TSUTAYAに寄ってきました。借りる予定のすべての作品をゲットできたので、テンションが上がっています。そして午後から早速そのうちの1本を観ました。
『ほしのこえ』という2002年のアニメ映画です。そうです、昨日と同じ新海誠監督の作品で、彼の初めての劇場公開となったものです。
『秒速5センチメートル』を観て、今や話題の中心となっている新海誠監督の作品を制覇することにしました。公開されたばかりの『君の名は』以外はレンタルできるので、少しずつ観ていく予定です。この作品は25分という短編なので、まずは制覇のための第一弾とさせていただきました。
ワイドサイズになっていない作品ですが、とても迫力のある映像でした。やっぱり美しい。最近の作品に比べたら完成度の低さを感じる画質ですが、それでも空や宇宙の画像には圧倒されました。この作品は監督、脚本、演出、作画、美術、編集のすべてを新海誠監督が一人でやっています。それどころか主人公のひとりである寺尾ノボルの声も、新海誠監督です。もうびっくりですね!
物語は2046年が舞台になっています。中学3年生だった長峰ミカコと寺尾ノボルは互いに恋心を抱いています。ところが二人の卒業後の進路は想像を超えた別れをもたらします。ノボルは普通の高校に進学しますが、ミカコが進んだのは国連宇宙軍のタルシアン調査隊です。火星で地球人がタルシアンという地球外生命体に絶滅されたことを受け、人類は人型起動兵士を送り込みます。ミカコはその戦闘員の一人となったのです。
二人はメールでやり取りしています。それもガラケーですから2002年を感じます(笑) ミカコが冥王星にいるころは、まだリアルタイムでメールを送信できました。しかしその後は戦闘が勃発して、ミカコは1光年先にワープします。そうするとメールを送っても、届くのが1年後になります。
さらにシリウスにワープするのですが、地球からは8.6光年離れています。メールを送っても8年以上かかります。そのうえ相対性理論が適用されますから、ノボルが24歳になっても、ミカコはまだ15歳のままです。SF的な世界と日常がコラボしていて、とても不思議で切ない世界が構築されていました。
昨日観た『秒速5センチメートル』は、離れているとはいえ鹿児島と栃木です。でもこの作品の二人の距離は8光年以上も離れています。切なさからいえば、圧倒的にこちらのほうが辛かったですね。短い映画なのに、ついほろっときてしまいました。
でもこの映画の二人は、そんな気の遠くなるような距離を超越しているように感じさせました。二人の未来がどのようになるかはわかりません。おそらくハッピーエンドは望めないでしょう。それでも心の距離感が、昨日の『秒速5センチメートル』の二人よりもぐっと近く感じました。
いやぁ、新海誠監督のアニメは不思議な世界観を持っていますね。この作品がすべての始まりだという予感を持たせてくれます。公開された順を追って観ていくつもりですので、それがどのように変化していくのか楽しみです。今のわたしのマイブームは、この新海誠監督、ハンニバル・レクター博士、そしてレディー・ガガですね〜!
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