雲のむこう、約束の場所
今日の神戸は快晴です。昼過ぎまで布団をたっぷりと日光浴させることができました。そして朝からは月初めの恒例の行事です。
毎日朝食のあとに掃除をしていますが、月初めには通常の掃除を終えてからやっていることがあります。それは台所の排水口とトイレの清掃です。トイレや洗面所の水回りは妻が毎日掃除してくれているので、いつも綺麗です。だけどどうしても日常の掃除では手の回らない部分があります。
ですから月に1度は排水口とトイレの、ちょっと丁寧な掃除をやっています。だって気持ちがいいですからね。月の初めに普段はできない部分を綺麗にすることで、自分の心が浄化されたような気分になります。そしてその月を気持ちよく過ごせます。その感覚をあえて味わいたくて、月初めの掃除をやらせてもらっています。気持ちのいい12月のスタートになりました!
さて小説を書いていると、その物語に関する出来事を引き寄せることがあります。意識的に注意しているせいもありますが、無意識で関連情報やヒントを見つけることがあります。特に無意識が強く働くのは、ちょっと煮詰まってストーリーの動きが鈍くなったときです。昨日はそんな無意識が引き寄せた映画を観ました。
『雲のむこう、約束の場所』という2004年のアニメ映画です。新海誠監督の作品を制覇しようと思い、初めての公開作品である『ほしのこえ』を先日に観ました。この作品はそれに継ぐ、第2作目の物語です。
最初に『秒速5センチメートル』を観ましたから、この映画が始まった時に同じ印象を持ってしまいました。『ほしのこえ』にも共通していますが、主人公の男性の辛い過去が引きずり出されるというパターンです。ありゃ、また同じ雰囲気なのかと思って、正直ちょっと飽きた感覚を持ってしまいました。
ところがやはり映像が美しい。じっと観ているだけで、その世界に惹きこまれてしまいます。そうしているうちに中盤にさしかかって、とんでもない物語だと知りました! なに、これ! マジで驚きました。
まず日本の状況がまったく違います。戦後の日本はドイツや朝鮮半島にように南北で分断しているというシチュエーションです。北海道はユニオンという共産国家の地域で、どのような場所なのか想像もつきません。この映画の写真にあるように、ばか高い塔が建っているだけです。
その未知の世界をいつか一緒に観に行こうと、浩樹と拓也という高校生の友人が飛行機を作ります。その計画に加わったのが、同級生の佐由理です。タイトルにある「約束の場所」というのが、その塔のことを指します。
そこから3年後の世界は急展開。一気にSFの世界になります。パラレルワールドをテーマに描いた物語で、その塔は平行世界をコントロールしているものでした。これ以上ネタバレはしませんね。このままでは戦争になるという事態に至り、この3人が活躍するという物語です。
そのストーリー展開と、物語に仕込まれた精神性の深さに圧倒されました。先ほども書きましたが、実は今わたしが書いている新作とダブっている内容が一部ありました。とても参考になったと同時に、残念ながら後出しのわたしは軌道修正を余儀なくされたという状態です(笑)
どうやらこの作品あたりから、『君の名は』につながるものが生まれつつあるようですね。『君の名は』を除いては残り2作ですので、今月中には観たいと思っています。そして『君の名は』がレンタルになれば、じっくりと鑑賞したいと思います。とにかく凄い映画でした。観たことがない方は、ぜひご覧になってくだささいね〜〜!
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