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高羽そらさんインタビュー

アニメって、マジにすごい

個人的にはクリスマスはすでに過去なのですが、街を歩くとまだまだジングルベルの雰囲気で満ちています。今日が見納めになるであろうツリーが精一杯輝き、スーパーの店頭にはローストチキンがところ狭しと並んでいます。今夜あたりはケーキが安売りになるのでしょうね。

 

ちょうど20年前のクリスマス、いまだにこの時期になると思い出す光景を見たことがあります。結婚前の妻と食事をしてクリスマスを楽しみ、まもなく日付が変わろうとするタクシー乗り場でのことです。

 

京都四条河原町の東南かどに、今はマルイになってしまった阪急百貨店がありました。大きなクレーンが道路に止められ、百貨店の建物を彩っていた巨大なクリスマスの飾りが取り外されていました。そして代わりに用意されているのは正月の飾り付け。

 

日本人の変わり身の早さを目の当たりにした貴重な瞬間でした。今夜遅くになると、クリスマス一色だった商店街、百官店、スーパー、ショッピンモール等が、一気に正月の装いに変えられることだと思います。明日になると、お正月一色でしょうね(笑)

 

さて、昨日に観た映画です。

 

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『ベイマックス』という2014年に公開されたアメリカのアニメ映画です。アカデミー賞の長編アニメ映画賞を受賞した作品ですから、いつか観たいと思っていました。すると先日、民放で初オンエアーとのこと。早速録画して、昨日の午後に観ました。

 

アニメって、マジにすごい。心の中で思わずそう叫んでしまいました。コンピュータを駆使したアニメですから、映像の美しさと詳細な描写にびっくり。舞台はアメリカの雰囲気だけれど、日本風の街だという不思議な未来世界です。

 

とにかくテンポが早く、アクション映画顔負けの構成となっています。アニメでここまで可能なら実写なんて必要ないかも、とつい思ってしまうほどの完成度でした。ストーリーもそのリズムに乗って、軽快に進んでいきます。

 

主人公は13歳で高校を飛び級で卒業してしまった天才少年のヒロ・ハマダ。両親を亡くして、兄のタダシと一緒に叔母と暮らしています。知っていることを今さら学ぶ気持ちになれなくて、兄がロボット工学を研究する大学への進学を勧められても断っています。

 

でもキャラハンという教授に出会い、大学への進学を決意します。その入学試験のために開発したマイクロロボが、その後に事件を起こすという設定です。大学入学が決まった日の夜、兄のタダシは火災に巻き込まれて亡くなってしまいます。

 

兄が残した心と身体を癒すためのケアロボットが、ベイマックスです。やがて兄の死は、ヒロが発明したマイクロロボを横取りした人物の陰謀だと知ります。兄を殺した人間に復讐するため、ヒロとベイマックス、そして兄の大学の友人たちが活躍するという物語です。

 

比較的新しい作品なので、ネタバレはやめておきますね。テレビでもマスクをかぶった悪役は誰だ?というクイズが出ていましが、わたしは速攻でわかってしまいました。基本的に子供向きのアニメなので、驚くような展開ではありません。ベイマックスが復活する過程も予想どおり。あっ、これはちょっとネタバレですね(笑)

 

悪役の動機が復讐であることも、予想どおりでした。そしてヒロの動機も復讐です。戦うもの同士の動機が復讐なのですが、勝負を決めたのは復讐に執着しなかったヒロです。その違いは、ヒロが一人でなかったことです。彼には兄の友人たちがついていましたから。

 

ストーリーは読めますが、感動は別です。やっぱり泣いてしまいました。そう来るだろうなぁと思った通りの展開になったので、かなりウルウルしてしまいました。いかにもアメリカ映画らしい感動なのですが、泣きながらもちょっと気になることがありました。

 

アメリカ映画の特徴として、『自己犠牲』に美点を見出すというものがあります。『アルマゲドン』のブルース・ウィルスなどが典型例です。先日『イーグル・アイ』という大好きな映画を久しぶりに観ましたが、主人公がピンチになった時にFBIの捜査官が自分の命を犠牲にして助けるシーンがあります。

 

この映画にも『自己犠牲』が描かれています。確かに感動するのですが、あまり好きな設定ではありません。特に子供が観るアニメにこのような設定が盛り込まれていると、他人のために命を捨てることが正しいことだと押し付けていないか気になります。

 

それって一歩間違えば、ファシズムです。テロリストの発想です。国やイデオロギーために命を捨てることを、美化してしまう可能性があります。考え過ぎだと言われるかもしれませんが、わたしは気になるのですよね。

 

もちろん親が子供に対して見せるような、無償の愛というものは実在します。それは『自己犠牲』をいとわないものでしょう。でも決して押し付けるものではありません。心からそう思うことと、『自己犠牲』が正しいことだと洗脳するのは別です。子供向けのアニメだけに、ちょっと気になってしまいました。

 

でもアニメのパワーに圧倒されました。最近は新海誠さんの作品を観たりしていましたから、なおさらそう感じています。これからも素晴らしいアニメ作品が、いくつも登場していくと思います。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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