ハンニバル・ライジング
今朝は今年最初のゴミ出しに行くと、マンションの外部階段から聞こえる音はすっかり平日モードでした。生活音というのは不思議ですね。意識して聴いているわけではないのに、耳にすることでその日の雰囲気を正確に受け取っています。
ダイエット中ですので、クリスマスとお正月の食事は注意していました。今日は週に1度の36時間断食なのですが、先週と比べて体重に変動がなかったのでまずまずです。増えていなければオーライだと思っています。
そして普段口にしない物を食べた年末年始ですから、今日の断食は胃腸にとってちょうどいいお正月休みだと思います。昨日はスーパーに行くと、すでに七草粥の材料が並んでいました。でも胃腸を休めるなら、お粥もいいですが、断食もいいですよ!
さて年明け早々にTSUTAYAに行きました。目的は原作を読んで観たいと思っていた、『羊たちの沈黙』の続編である『ハンニバル』です。なぜだかわたしが通うTSUTAYAには1つしか在庫がなく、年末には貸出中でした。
年明けならもう戻っているかと思い棚を見ていると、ケースそのものがありません。貸出中でも空のケースがあるはずです。気になって検索機で調べると、「在庫あり」になっています。そこで店員さんに尋ねてみました。
ところが店員さんも見つけられません(笑) コンピュータをチェックすると返却済みになっているそうです。考えられるのはまったくちがう棚に移動しているか、万引きれたかですね。仕方ないので映画としては新しいですが、物語の時系列としてはハンニバルの過去を描いた作品を先に借りました。
『ハンニバル・ライジング』という2007年のアメリカ、イギリス、フランスの合作映画です。このシリーズの主人公である、ハンニバル・レクターの少年時代から青年時代を描いた原作の映画化です。
物語の内容については、原作を読んだ時に『ハンニバルの作り方』という記事を書いたので割愛させてもらいます。
かなりエグい映画ですので、こうした作品が苦手な妻は見ていません。でも音を聞いているだけで妻が隣の部屋へ逃げ出すほど、迫力満点の作品でした(笑)
映画としても素晴らしかったと思います。かなり長い原作ですが、2時間の映画としてうまく表現されていました。決して原作を損ねることなく、映画としても見応えがありました。
原作とちがうのは、ハンニバルが天才であったことが語られていません。「記憶の宮殿」についてはスルーでした。孤児院を去る理由も脱走したことになっています。本当は叔父が引き取るのですが、叔父を先に死なせることで時間を短縮したのかもしれませんね。
ラストもハンニバルが死んだとみなされて、密かに渡米したことになっています。このストーリーにしてしまうと、将来ハンニバル・レクターという名でアメリカの精神科医として働くことが難しいですよね? シリーズのファンとしては、ちょっと無理がある終わらせ方だと感じました。
もうひとつ気になったのは、ハンニバルの6本指について触れていないことです。わたしが観たかった『ハンニバル』では、その奇形を手がかりにして刑務所から脱走したハンニバルを探すという設定になっています。もしかしたら、『ハンニバル』の映画でもそのことはスルーされているのかな?
若い日のハンニバルを演じた、ギャスパー・ウリエルという俳優さんの演技は見事でした。フランスの俳優さんなので知らない人ですが、原作の内容を熟知して演技されているように感じました。ヨーロッパは素敵な俳優さんが多いですね。
それにしてもイギリスとフランを交えた合作映画とはいえ、やはりハリウッド映画です。舞台がリトアニアであろうが、パリであろうが、誰もが英語を話しています(笑) 『羊たちの沈黙』は舞台がずっとアメリカでしたから、そこまで気になりませんでした。
見逃している『ハンニバル』は、アメリカとイタリアが舞台となっています。でもきっとイタリアのシーンでも英語ばかりなんだろうなぁ。それよりもTSUTAYAで『ハンニバル』は見つかったのでしょうか? 明日返却するついでに覗いてみようと思います。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。