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高羽そらさんインタビュー

マフィア映画を楽しむ方法

神戸はすっかり正月気分が抜けまして、スーパーに行くと恵方巻きの予約や、ヴァレンタインのチョコばかり目につきます。

 

阪急六甲駅の南にある六甲八幡神社も、今日と明日は厄神さんです。買い物の帰り道にのぞいてみましたが、お正月よりはるかに多い露店が出て、大勢の人で賑わっていました。

 

子供のころとちがって、さすがに露店で買ったものを食べようとは思いません。でもお店の雰囲気を見ているだけで楽しいですよね。境内に行くと、返納された昨年のお札やお守りを、どんと焼きした跡が残っていました。

 

その様子を見てすぐに頭に浮かんだのが、家電製品の1年保証。初めてNECのパソコンを買ったとき、1年が過ぎた数日後にモニターが故障して、無償で修理してもらえなかったことがあります。

 

神社のお守りやお札も、同じく1年保証のようですねwww

 

新しい年が開けると、「あなたが持っているお守りは、保証期間が過ぎていますよ」と言わんばかりにお守り等の販売所が設けられています。やはり神様も、家電メーカーと同じように1年保証なのです。

 

ただし1年以内に何かトラブルが起きたとしても、元に戻してもらえるわけではありません。不運は自己責任です。それでも神社の人に尋ねたら、1年はご利益があると言い張るんだろうなぁ。そんなことを思いながら、どんと焼きの炎を見ていました。

 

さて、昨日に観た映画です。

 

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『ゴッドファーザー』という1972年のアメリカ映画です。フランシス・コッポラ監督の代表作であり、アカデミー賞の作品賞、主演男優賞、脚色賞を受賞しています。

 

子供のころから数えきれないほど観ている映画ですが、今年の正月にBSでこの映画の3作品が、一挙放送されていました。これは久しぶりにじっくり観ようと思い、ようやく昨日Part1を観ることができました。

 

やっぱり最高の映画ですね。2時間半ほどありますが、まったく時間の経過を感じません。脚本が素晴らしいので、たった一つのセリフでさえ聞き逃したくない気分で観てしまいます。

 

この映画と同じマーロン・ブランドが出演している『地獄の黙示録』も好きですが、コッポラ作品としてはこの映画がベストです。とにもかくにも、マーロン・ブランドがかっこよすぎです。このじいちゃん、めちゃしびれます。

 

ドン・コルレオーネという人物は、彼以外では想像できないほどハマリ役です。あのハスキーな声もセクシーです。アカデミー賞で、主演男優賞を受賞したのは当然でしょう。マフィアのドンなのに死に方がシブい。孫と遊んでいて、そのままポックリですからね。

 

そして息子のマイケルを演じたアル・パチーノは、ほれぼれするほど若々しい青年の姿です。最近のアル・パチーノを見慣れていましたから、余計に新鮮でした。カタギの人間でありながら、あっという間に暗黒社会へ取り込まれて行く姿が痛々しくもあり、心から応援したい気持ちにもなります。

 

ところがこの映画、男性には人気があるのですが、女性はそうでもありません。それはマフィア映画という先入観のせいだと思います。トム・ハンクスが出演していた『めぐり逢えたら』という映画で、男性と女性がこの映画について意見が対立するシーンがあったほどです。

 

マフィァというのは、日本で言えばどうしても暴力団としてのイメージで見てしまいます。事実そうなのですが。でもちょっと視点を変えてみれば、女性でも楽しめる映画なのです。

 

その例がNHK大河ドラマの『真田丸』です。男性だけでなく、多くの女性ファンが1年を通して見たはずです。ところが客観的に見ると、『ゴッドファーザー』と『真田丸』は、基本的に同じ内容なのです。

 

真田幸村は、父の悲願を実現するため、徳川家康と戦います。それは真田家という家名を守るためです。そのためには人を殺します。時には謀略を持って、敵を味方に引き入れたり、あるいは裏切られたりします。

 

『ゴッドファーザー』のマイケルも同じです。父の後を継いで、コルレオーネ家の家名を、そのファミリーを守ることに必死です。そのためには人を殺します。時には謀略を持って、敵を味方に引き入れたり、あるいは裏切られたりします。

 

描かれている内容に、それほどちがいはありません。

 

マイケルの場合、彼を動かしたのは父が暗殺されかけたことと、兄のソニーが無残なだまし討ちにあったことです。もし真田幸村も、父や兄がそのような目にあっていれば、生涯をかけて復讐したことでしょう。

 

マフィア映画だと思うとおどろおどろしいかもしれませんが、これが戦国時代の物語に置き換わると女性でも観ます。暴力団という組織に対する先入観が、この映画を純粋に楽しむことを妨げているのですよね。

 

映画なんて所詮はフィクションです。現実世界とタブラせて見るものではありません。少し視点を変えて先入観を取り除けば、マフィア映画であっても世界に残る名作を楽しむことができますよ!

 

さてさて、Part2とPart3を観るのが楽しみです。できるだけ近いうちに、シチリアマフィアの世界を堪能したいと思います。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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