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高羽そらさんインタビュー

なるほど、質問力か!

ボクはよく自問自答する。いや、よくなんて生やさしいものではなく、常にしているかもしれない。

 

朝のブログでも書いたけれど、このような自問自答的なものに対して、明確な答えなんて出ない。

 

でも先へ進むためには、どうしても行動の指針が必要になる。だから自分に問うことで、その時点での答えを見つけることは大切だと思う。そしてすぐに行動に移す。

 

そうすると、まちがっていれば方向を変えることができるし、合っていてればそのまま進めばいい。そしてその時点で得た答えも、時間が経てばまちがいになることもある。だからひとつの決まり切った答えを求めるなんて、もともと無理な話ということ。

 

そんなボクのやり方について、それでいいんだよ、と応援してもらっているように感じた本を読んだ。

 

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『最高の結果を引き出す質問力 その問い方が脳を変える!』茂木健一郎 著という本。

 

日本人は質問をすることが苦手だ。脳科学者である茂木さんの本はこの話題から始まる。それは日本の画一的な学校教育の弊害でもある。あるいは民族性の影響もあるかもしれない。

 

適切な質問をすることがどれほど大切なのか、この本ではとてもわかりやすく書かれている。とてもいい本だった。

 

ダメな質問と、良質な質問のちがいが、例を上げて書かれている。それは他人に対する質問だけではなく、ボクのように自分に対する質問に対しても同じ。

 

そういう意味では、とても参考になった。まだまだ自分の質問力が十分でないことが、かなり具体的に理解できたと思う。自分に質問して行動へ移すことは、幸いにもできている。だけどそれが適切な質問でなければ、本質から離れた方向に進んで迷ってしまいかねない。

 

もっとも印象に残っているのは、適切な質問を発するためには、「自分に正直であることが必要だ」と書かれていたこと。『今』の自分をありのままに見ることができなければ、適切な質問を引き出すことができない。

 

人間がどれほど事実を自分勝手に捻じ曲げるか、という例がとても面白かった。実際にアメリカの心理学者が行った実験。

 

単純でつまらない作業を長い時間させて、そののちに報酬を与える。ある人たちには低い報酬を与え、別のグループには高い報酬を与える。それから「この仕事はどのくらい楽しかったか」というアンケートをとる。

 

さて、どういう結果が出たか想像できるだろうか?

 

普通は高い報酬をもらったほうが、楽しかったと答えると思うよね?

 

ところが驚いたことに、単純で苦痛が大きい仕事のうえ、低い報酬をもらった人たちのほうが、「楽しい仕事」だったと答えている。

 

その理由が人間らしくて面白い。本当は苦痛でつまらないのに、自分が費やしたエネルギーがもったいなくなってしまう。そんな居心地の悪さを解消するために、「自分がやったのは、本当は意味のある、楽しい仕事だったのかもしれない」と信じ込むようになってしまうらしい。

 

つまり無理やり自分の感情を正当化してしまう。これを学術的には『心理不協和』と呼ぶそう。

 

人間という生き物は、こうして答えをすり替えてしまう。自分の都合のいいように解釈し直すことで、最初に感じていたありのままの自分が見えなくなってしまう。そうすると、本当の意味での問題点を浮き彫りにするための質問ができなくなる。

 

質問力を向上させるためには、自分に正直になることが求められる。ありのままの自分を客観的に見つめる『メタ認知』が必要になってくる。

 

これはとても説得力があった。自問自答をするにしても、捻じ曲げた自分の視点から発した質問では意味がない。本当の意味で質問力を鍛えるために、じっくりと自分を観察することの大切さを教えてもらえた。読みやすく、とても勉強になる本だと思う。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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