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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.175

25年ほど前のこと。ボクは学習塾の営業をしていたことがある。いわゆる飛び込み営業というもので、子供がいそうな家を一軒、一軒、訪問していく。

 

最初は個別指導の教室だったが、会社の権力争いに巻き込まれて大阪の新しい会社で同じ仕事に就いた。FAXを通じて塾の教師とやりとりをするという、自宅学習の営業だった。

 

今なら笑ってしまうような方式だけれど、当時は最新の発想だったはず。携帯電話なんてほとんどの人が知らない時代だし、当然ながらネットはまったく普及していない。FAXが斬新に思えたなんで、まるで夢の世界の話のようだ。

 

現代の子供用の教材で主流になっているのは、タブレットを使用したものだと思う。最近ではテレビのCMでよく見かける。ゲーム感覚で勉強できるから、かなり学習効果が高いはず。だったら学校でもやれば? と思っていると、いよいよそんな動きが見えてきた。

 

<渋谷区>全児童生徒にタブレット貸与 持ち帰りも認める

 

東京の渋谷区では、区立の小中学校の生徒と教師にタブレットを一人ずつ貸与することを決めた。自宅に持ち帰ることができて、ネットも利用できる。対象となるのは児童約8000人と、教職員約600人で、今年の9月から導入する予定らしい。

 

当面はグループ学習に利用するそうで、生徒各自が入力した意見を集約して効率的に授業を進める。宿題や家庭学習用に『デジタルドリル』を利用することで、自分でも学びながら採点できる。まさにゲームと同じだよね。これなら家で勉強する子供が増えるかもしれない。

 

教職員の指導記録や資料はネットでクラウド化されているので、端末を持ち帰っても情報漏洩の可能性が低い。ネットの接続も午後10時までに設定されているし、当然ながら閲覧範囲も制限されている。

 

いい時代になったなぁ。ボクの子供のころにこんなタブレットがあれば、もっと勉強が楽しかっただろうと思う。この動きが全国的に広がってくればいいなと期待している。実際に試験導入することで学力の向上が認められたらしく、渋谷区は今回の決定に至ったようだ。

 

これに合わせて教科書を作っている会社も、一気に電子書籍へ移行してほしい。そうすれば子供は自分が使う教科書をすべてタブレットに保存して、いつでも読むことができる。持ち運びも楽だし、教科書を忘れるという子供もいなくなる。

 

学校での試験なんかも、タブレットで対応できるはず。最終的には入試だってタブレット化できるだろう。ペーパーレス化することで、消えていく企業があるのは致し方ない。時代の流れとは、そういうものだと思う。

 

教師の教え方や、子供の学び方が変わることで、学校教育は大きく変革できるはず。そういう意味では、タブレットの導入は変化の起爆剤になるかもしれない。この渋谷区での決断が、教育を変えていくきっかけになればいいね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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