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高羽そらさんインタビュー

殺人罪に殺意は必要か?

本来ならば週に1度の36時間断食日は明後日なのだけれど、予定があるので今日に前倒しすることにした。気温は高いはずだけれど、断食すると身体の芯から冷えるので寒さと格闘中なり。

 

ダイエットは順調で、そろそろ完了宣言を出してもいいかも。その宣言とともに、ブログでそのノウハウを紹介するつもり。だけど3月末までに今書いている小説を完成させたいので、ダイエットの記事を書いている時間が取れそうにない。

 

ということで、4月に入ってからダイエットブログを連載する予定。そのとき同時にダイエットの完了宣言をして、プロフィール写真も更新しようと思っている。

 

さて、人間の心の機微を描いた、とても興味深い映画を観た。

 

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『陽のあたる場所』という1951年に公開されたアメリカ映画。写真はカラーだけれど、映画はモノクロ作品。

 

主人公のジョージは、母親と二人暮らしの貧乏な生活をしていた。でも叔父は大企業の経営者で、社交界に影響を持つ大富豪でもある。ホテルのペルボーイをしているときに叔父と出会い、その会社で働くことになる。

 

教育もなく裕福でもないことに強いコンプレックスを持っている、というのがジョージのキャラ。その会社は水着を製作しているので、女性の社員が9割を占めている。だから男性社員と女性社員が恋愛関係になると、退職することが決まりだった。

 

ジョージもそのことを知っていたけれど、アリスという女性社員と映画館で偶然に出会い、恋愛関係になってしまう。ところがそんなとき、ジョージは能力を認められて出世する。ましてや社長の甥なので、将来は取締役として嘱望されるようになった。

 

社長の自宅へ呼ばれたとき、社交界の花であるアンジェラと出会う。実は就職するときにジョージは、このアンジェラと出会って一目惚れしている。でも身分のちがいから、高嶺の花とあきらめていた。

 

でも運命というのは不思議なもので、2度目に会ったときはアンジェラのほうがジョージに一目惚れする。コンプレックスの塊だったジョージは、出世の道が拓けただけでなく、理想の女性とも結婚できるチャンスをゲットする。

 

そうなるとアリスの存在が微妙になる。さらに困ったことに彼女の妊娠がわかる。ジョージは決して悪人ではない。でもコンプレックスを抱えた自分から脱却するために、アリスと話し合って別れようとする。

 

でもそう簡単にいくはずがない。だって映画だからね〜〜!

 

結婚してくれなければ二人の関係を会社にバラすと、アリスはジョージを脅す。困り果てたジョージはアリスを誘い、泳げない彼女を人のいない湖で殺してしまおうとする。でも湖に出たところで、彼はそのことを後悔して殺意を捨ててしまった。

 

しかしジョージの心が自分に向けられないと知ったアリスは、なんとか彼を引き留めようとする。その勢いで立ち上がったとき、彼女はバランスを崩してボートは転覆する。そして結果としてアリスは死に、ジョージは生き残った。

 

殺人罪で裁判を受けたジョージは、殺意がなかったことを訴える。事実、湖にアリスが落ちたのは彼女自身が招いた事故だった。でも陪審員は有罪の評決を下し、ジョージは死刑になるという物語。

 

殺意が明確になくても、殺人罪が適用されたということ。その理由は湖に落ちたアリスを、ジョージが積極的に助けなかったことにある。殺意がなくても、助けようとしなかったことは殺人と同等である、という判断だった。

 

シチュエーション的に、有罪でも仕方ない状況であることはたしか。でもあくまでもこの映画のような場合だけだと思う。

 

必死で助けなければ相手が死ぬ可能性があったとしても、状況によってはできない場合もある。自分の命に危険が及んでいたら難しいだろうし、突然の事故に驚いて動けなくなることだってある。人間ってパニックになると、予想できない行動に出てしまうと思うんだよね。

 

助けることができたはずだと言われても、それはその人によってちがうはず。客観的には助けられると判断できても、自分がその立場になればどうするかはわからない。まぁジョージの場合は、自業自得の部分は否めないかもしれない。

 

いろいろ考えさせられた、なかなか面白い映画だった。アカデミー賞で9部門にノミネートされて、そのうち6部門で受賞したのがわかる作品だと思う。

 

個人的にはアンジェラを演じたエリザベス・テイラーの美貌に圧倒された。マジで美人だよね! この映画のころは19歳くらいだから、ボクが知っているエリザベスよりもかなり若い。そりゃ大勢の男性と結婚するのも仕方ないかも、という変な感想を持ってしまった映画だったw

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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