悪者はこうあるべき
脳の神経細胞であるニューロンを活性化するためには、新しい刺激が有効らしい。
慣れたものだと同じ回路にしか信号が流れないので、経験したことない刺激で新しい回路を育てる必要がある。たとえば同じゴールを目指して歩くとしても、初めての道を通るだけで新しい刺激になるとのこと。
これは音楽でも同じだろうと思い、70年代や80年代のロックしか聴かなかった音楽を、最近は別のアーティストへシフトしている。昨年の暮れからはレディーガガを聴き始め、すっかりハマってしまった。
今年になってレディーガガは全アルバムと全曲を制覇したので、先週からケイティ・ペリーに突入。彼女もいいよね。
リリースされているアルバムは4枚なので、桜が咲くころまでには制覇できそう。それ以外にも最新のヒットチューンをチェックしているので、音楽に関して脳はいい刺激を受けていると思う。
これは映画でも同じ。ジャンルを固定しないと同時に、同じ俳優さんでもちがう役柄を見ると新しい刺激になると思っている。
先日のブログでも書いたけれど、ボクの元気の源に『ヘアースプレー』という映画がある。ここのところ続けて観たので、その映画の出演俳優さんの別の役をチェックしている。
その第一弾がミシェル・ファイファー。『ヘアースプレー』では放送局の部長役をしていた。主人公をいじめる立場の役で、ある意味彼女にぴったり。
でも先日のブログで書いた『恋のためらい フランキーとジョニー』という恋愛映画では、誰かを愛することを拒否する引きこもりの女性を演じている。180度ちがうタイプの人間なので、これまたいい刺激だった。
そして今回は、第二弾のジョン・トラボルタ。『ヘアースプレー』では、女装して主人公の母親役をやっている。超ファットな女性だから、最初は彼だとわからなかったくらいwww
ということで正反対のジョン・トラボルタを観ることにした。
『サタデー・ナイト・フィーバー』や『スティン・アライブ』のダンサー役の彼もいい。あるいはボクの天使であるオリビア・ニュートン=ジョンと共演した『グリース』や『セカンド・チャンス』も捨てがたい。
でもカッコ良さで言えば、『パルプ・フィクション』、あるいは『フェイス・オフ』や『閉ざされた森』なんかも最高だ! じっくり考えたすえ、長いあいだ観ていなかった映画を選んだ。
『ソードフィッシュ』という2001年のアメリカ映画。
ジョン・トラボルタが演じるのは、ガブリエルという謎の男。とんでもない悪者で、人の命なんてなんとも思っていない。映画が進むうち、ガブリエルはテロリストを暗殺するのが本職だとわかる。テロの撲滅のために、アメリカ政府からテロを請け負っている人間だった。
だから金が必要で、金融機関から95億ドルを奪おうと計画する。そのために雇われたハッカーが、ヒュー・ジャックマンが演じるスタンリーという人間。ガブリエルの愛人役をハル・ベリーが演じ、ガブリエルを追うFBIの指揮官をドン・チードルが好演している。
とにかく何度観ても飽きない映画。オープニングからど肝を抜かれる。出演者のすべてがカッコいいけれど、とにかくジョン・トラボルタがピカイチに素敵なんだよね。惚れ惚れしてしまう。
悪役なのに感情移入してしまうから、犯罪者集団を応援してしまう。そのあたりは監督も理解しているようで、この映画は最後に悪が勝つ。悪者はこうあるべき、という映画になっている。
まだ観たことがない人で気になる人は、その見事などんでん返しを楽しんでほしいと思う。特撮もマジ凄いから!
ジョン・トラボルタの女装姿と、めちゃかっこいい悪役を見て、脳はいい刺激を受けたはず。
『ヘアースプレー』シリーズからの第3弾は、ザック・エフロンで終了。彼の作品もすでに借りてあるので、観るのが楽しみだ〜〜!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
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