ご、豪華すぎる!
今日は週に1度の36時間断食。週に1度と書いているけれど、実際は8日1度の断食。
なぜかというと、断食日を同じ曜日にしたくないから。8日にすると毎週1日ずつずれるので、7週でちがう曜日に断食できる。そうすることで目先を変えられるから、無理なく継続することが可能になる。
例えば毎週日曜日を断食にしていると、そのうち日曜日に対して特別な感覚を抱くことになりかねない。曜日が変わることで、それぞれを楽しむことができる。
それはすべての曜日を大切にすることにもなるので、毎日が楽しくなる。断食明けというのは楽しいけれど、それをちがう曜日で7日間楽しめるわけだからね。日々ハリウッドスターが出演する映画を観ているような豪華な気分になれる。
幸い今日は比較的気温が高いので、断食中の身体には助かっている。食べないとどうしても身体が冷えるから、厳寒期は辛かった。でもこれくらいの気温だと、あまり寒さが気にならない。
食べるという時間を失くすことで使える時間が増えるので、断食日は仕事を追い込む日にしている。今日もかなり書き進むことができた。
それだけじゃなく、さらに映画を観る時間も作ることができた。この映画がマジですごかった。先ほど豪華な映画という比喩を使ったけれど、まさにその通りの映画だった。
『グランド・プタペスト・ホテル』という2014年のイギリス・ドイツの合作映画。
比較的新しい映画なので、ネタバレはしない。でもすごくいい映画だった。ボク的にはめちゃハマってしまう作品。
とにかく出演陣が豪華すぎる。俳優さんのギャラだけで、制作費がぶっ飛ぶのじゃないかと思うほど。ざっと出演者を列記してみよう。
ジュード・ロウは説明する必要がないよね。彼が聞き手となって、ある過去の物語が展開する。
主役はレイフ・ファインズ。この俳優さんが本当に素晴らしい。名前を知らない人でも『ハリーポッター』のヴォルデモート役といえばわかるはず。
その敵役として、『戦場のピアニスト』のエイドリアン・ブロディが好演している。
殺し屋の役を、ボクの大好きなウイリアム・デフォーが演じている。ボクの世代だと『プラトーン』だけれど、若い世代なら『スパイダーマン』に出演している彼が記憶にあると思う。
『インデペンデンス・デイ』や『ジェラシックパーク』のジェフ・ゴールドブラムも、さすがの演技だった。脇役として欠かせないハーヴェイ・カイデルも、囚人のボス役で存在感を見せている。
さらに『ゴーストバスターズ』』のビル・マーレイや『真実の行方』でブレイクしたエドワード・ノートンまでも出演している。
女性では『ミッション・インポッシブル・ゴーストプロトコル』で殺し屋のモローを演じたレア・セドゥが、メイドの役で出演していた。さらに『ナルニア国物語』で白い魔女を演じていたティルダ・スウィントンが、超老けメイクで84歳の老婆を演じていたのはビックリした。
映画の時代設定は1985年、1968年、そして1932年の3つの時間軸で進行する。その主な舞台は1932年で、第二次世界大戦を想像させるナチスらしき兵が登場する。でも架空の国の物語なので、そのあたりは微妙にボヤかしてある。
この映画のいいところは、そのファンタジー性だと思う。戦闘シーンがあったり、刑務所の脱獄シーンがあったり、殺しのシーンがあったり、コメディの場面があったりするけれど、全体に流れているファンタジーの世界観がこの映画をブレさせずにまとめている。
どのシーンを切り取っても、絵画になるかと思うほど映像が美しい。この映画の持っている独自の世界観は、ハマる人にはたまらないと思う。
『グランド・ブタペスト・ホテル』のコンシェルジュとベルボーイの交流を描いたストーリーだけれど、物語そのものはそれほど凝ったものじゃない。だけどこの映画の世界観が、それを見事なまで魅力的なものに変えてしまっている。
アカデミー賞で12部門ノミネートされ、そのうち5部門を受賞したのが納得できる作品だと思う。映画好きな方にとっては、絶対オススメの作品。映画という娯楽の楽しさが、惜しげもなく贅沢に盛り込まれているよ〜!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。