SOLA TODAY Vol.201
海外旅行に行きたいと、普段から思っている。できれば海外で暮らしたい、とまで考えることもある。
ところが現実問題として、我が家には愛猫のミューナがいる。ペットシッターに任せれば一週間や10日は大丈夫なのかもしれないけれど、ミューナは極端に他人に対して臆病。そう思うとそう簡単にはシッターに頼めない。
まもなく11歳で老齢猫になってきたから、一緒にいられる時間も限られている。でも3〜4日程度なら一人でも留守番できるので、近くでもいいから海外へ行こうと最近は本気で考えている。
韓国のソウルは一度行ったから、今のところは香港が候補に上がっている。でもアジアっぽくない場所も行ってみたい。そこで以前、候補にあがっていたのがグアムだった。移動時間等を考えると、短い日数でも楽しめそうな気がしていた。
ところがここ最近、グアムやサイパンの日本人旅行者が激減しているらしい。
1997年にはサイパンで45万人、グアムでは111万人という数の日本人が旅行していた。でも2016年にはそれぞれ6万人、74万人まで激減している。グアムは3割減だけれど、サイパンなどは9割減という悲惨な状況。
これは別に、グアムやサイパン自体に問題があるわけじゃない。気軽に行ける身近な外国なので、旅行会社が安売り合戦をやってしまった結果らしい。
低料金のしわ寄せは航空会社に行く。だから取り分が少なくなった航空会社は、大幅に便数を減らすことになった。JALは2005年にサイパン路線から撤退して、グアム路線に関しても関西国際空港からの便を撤退している。
現在、成田-グアム路線はJALの1日1便に加えてデルタが1〜2便、ユナイテッドが3〜4便を運行。成田ーサイパンに至ってはデルタの1日1便だけとのこと。だから一気にツアーの価格が上昇している。
10年前だったら3万程度の目玉商品だったグアム旅行が、今や頑張っても6〜7万円が限界らしい。そうすると注目されることがなくなり、さらに旅行者が減るという悪循環に陥っている。
でも両国の観光客が減っているわけじゃない。中国人や韓国人が大勢押しかけている。その理由が格安料金のLCC。中国や韓国のLCCが便数を増加させたことにより、サイパンやグアムを訪れる人が大幅に増えている。
グアムのホテル経営者も、それなりに儲かっているらしい。だけどやはり日本人に来て欲しいというのが、グアムやサイパンの観光関係者の本音だと記事にある。サイパン政府観光局などは日本人観光客を取り戻そうと、全力でアピールを続けている。
そんな事情があるなんて知らなかった。そりゃ10年前に比べて倍の料金なら、別の国に行くよね。航空料金が問題だから、日本発のLCCが普及しない限り観光客は増えないと思う。逆に言えば、LCCの会社はチャンスだろうけれどね。
ということで、今のところは短い日数ならアジアがいいのかな。ボクは旅行をする場合、自然を満喫するより人間が人工的に作った都会のほうを好む。だから香港や上海がベストかもしれないな。やっぱりなかなかグアムに足が向きそうにないね〜!
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