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高羽そらさんインタビュー

キャラ作りの見本

暖かくなったので、仕事に集中しやすくなった。寒さを言いわけにできなくなった分、やらざるをえないわけだけれどねw

 

実は昨日から古い文章を推敲していて、いろいろ思うことがあって面白い。そして同時にめちゃ疲れる。

 

面白いのは文章を書くということに関して、自分の進歩を実感できるということ。5年ほど前に書いた文章だけれど、当時はそれで精一杯だった。

 

だけど今読み直したら、かなりひどい。これをよく他人に読ませたよなぁ、と自分の大胆さに驚いてしまう。実は大手の出版社の方にも読んでいただいたことがあるので、そう思うと顔が真っ赤になるほど恥ずかしい。

 

だけど大切なのは、そんな無駄なプライドを守ろうとせず、作品を書き続けることだと思う。恥ずかしいなんて思っていたら、一歩も前に進めなくなってしまう。そういう意味では、そんな状態で誰かに読ませようとした自分の大胆さを大切にしたいと思っている。

 

そしてもうひとつ感じたのは、5年後に『今』書いた文章を読めば、同じように進歩を感じられるかもしれない、という嬉しい期待。だからこれからも、今の努力を続けていこうと思える。面白く感じたのはそんなところかな。

 

ではなぜ疲れるのか? それは『今』の自分が抱える責任感ゆえだと思う。推敲する限りは、現在の水準に引き上げなければいけない。でも自分の書いたものというのは、客観的に見れなくなることがある。特に疲れてくると、そうなりやすい。

 

だから『今』書いたものを『今』見直すよりも、『過去』に書いたものを推敲するほうがはるかに集中力と神経を使う。1時間が10分くらいにしか感じないほど集中しているので、2時間続けたら休憩を挟まないとグッタリしてしまう。

 

そんな休憩にぴったりの映画を観た。

 

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『用心棒』という1961年の日本映画。

 

説明する必要のない、黒澤明監督の代表作。ボクは黒澤作品の大ファンなので、当然すべての作品を観ている。そのなかでもこの作品は、ボクのなかでトップ3に入るのはまちがいない。

 

かなり久しぶりに観たので、ちょっぴり忘れている箇所もあった。だからまた余計に楽しめた。映画というのは、あるいは物語というのは、こうして作るという見本のような作品だと思う。

 

何が素晴らしいかといえば、キャラ作りに尽きると思う。三船敏郎さんが演じる桑畑三十郎というキャラは、あまりにも素晴らしすぎる。

 

剣の達人だし、度胸はあるし、悪知恵も働く。でも悪を憎んでいるところがあり、悪人だと思えば平気で人を斬る。中途半端な道徳心などない。その一方で、辛い思いをしている人間を全力で助けようとする。

 

まだ一度もこの映画を観たことないという人は、絶対に観て欲しい。映画の舞台は決して現実的な場所ではない。まるで夢の世界のように、どこか混沌としている田舎の宿場町だ。

 

ところが映像に残されたリアリティは半端じゃない。黒澤作品のすべてについて言えることだけれど、独特の汚らしさが素晴らしいと思う。昔の人間って、そんなに清潔だったわけじゃない。その徹底したこだわりが、ボクはすごく好き。

 

三十郎は人を斬るとき、必ず1人につき2度斬っている。これは1度斬ったくらいでは人間は死なないだろう、と黒澤監督と三船敏郎さんが話し合った結果だということ。それほどリアリティにこだわっている。

 

そして出演陣が豪華。仲代達矢さん、志村喬さん、山田五十鈴さん、司葉子さん、藤原釜足さん、ジェリー藤尾さん等、そうそうたる俳優さんたちが好演している。特に素晴らしいのは、飯屋の主人を演じていた東野英治郎さん。三船さんとのコンビは最高!

 

この映画の主人公である桑畑三十郎は本名じゃない。続編の映画である『椿三十郎」では、その新しい名前で登場する。せっかく久しぶりに『用心棒』を観たので、その雰囲気が残っているうちに『椿三十郎』を観ようと思っている。いい気分転換になったなぁ。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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