SOLA TODAY Vol.234
『必要は発明の母』という言葉がある。人間は追い込まれることで、とんでもない能力を発揮したり、何かを発明したりする。
それがまぎれもない事実であることを、思い知らされる事件があった。
受刑者がパソコン自作 刑務所内でこっそりポルノ 隠した先は…
アメリカのオハイオ州の刑務所で実際にあった出来事。
受刑者がトレーニングをする部屋の天井裏から、2台のパソコンが発見された。
パソコンを調べると、別の受刑者の情報を使ったクレジットカードの申し込みや、ポルノ画像、薬物や爆発物の精製方法に関する記録などが見つかった。受刑者は、刑務所を管轄する州保護矯正局のネットワークに不正アクセスしていたらしい。
ではそのパソコンをどうして手に入れたのか? この記事のタイトルにあるように、自分たちで作ったとのこと。
この記事によると、受刑者らは更生の一環として、古い電子機器を解体し、リサイクル部品を回収する刑務作業を担当。ここで入手した部品を使って、自分たちのパソコンをつくった。
なんかすごいよね。まさに『必要は発明の母』だと思う。もし知識があったとしても、こんな限られた環境で実際に作ってしまうなんて、すごすぎる。
刑務所の主たる目的は、受刑者を更生させること。だけど更生を目的としたプログラムを悪用することで、犯罪につなげてしまうのだから始末が悪い。きっと刑期を終えてシャバに戻っても、同じようなことに手を染めてしまうのだろうなぁ。
なぜパソコンを隠していたのがバレたかというと、刑務所が管理しているアカウントのひとつが、1日分の許容限度を超えてネットに接続されていたのがわかった。そういう警告が出るらしい。
それでそのアカウントを調べてみると、契約している刑務官はその当日に出勤していない。それで受刑者がネットを利用していたことがわかってしまった。さすがにそこまで頭が回らなかったみたい。
それにしても面白い話だよね。うまくふくらませれば、映画に使えそうな出来事だと思う。天井に通じるネットワークケーブルまで装備されていたらしいから、発見した刑務官はぶったまげただろう。
これだけの技術と根気があれば、刑務所に入るようなことをしなくても生きていけそう。だけどそう簡単にはいかないのだろう。ルールを破ることに快感を覚えている限り、社会に戻っても同じことなのかもしれない。
ボク的には、かなり受けた記事だったw
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