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高羽そらさんインタビュー

学校の勉強がつまらない理由

ここ数日に比べて気温が低いけれど、今日も散歩にはもってこいの天気。どこまでも歩けそうな雰囲気なので、その勢いで散歩をやめて散髪に行ってきた。

 

散髪が好きじゃないので、それほどの勢いが必要だということだよね〜w

 

街を歩いていると、今の時期は花が目立つ。

 

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この石楠花の花なんて、数十メートル先から自己主張していた。「見ごろだから、こっちへおいでよ!」と呼ばれているような気がした。本当に綺麗。

 

さて、今日は衝撃の事実に出会った。マンション住まいなので、隣近所とあまり深いつきあいはない。だけどなんとなく、普段の様子くらいは把握している。

 

となりの家の長男が、今年の春は受験生で、高校へ通っていることは知っている。ところがその下に妹がいるんだけれど、まだ今年は小学校6年生だと思い込んでいた。

 

ところが今朝、真新しい中学校の制服を着て出ていく姿を見かけた。たった1年ちがいだけれど、思い込みが強かっただけに驚いた。二人の子供が同時に高校と中学に入学するなんて、両親にとっては思い出深い春だったろうね。

 

特に小学校から中学校に変わるときは、最も変化を感じると思う。だってそれまでひとりの担任に習っていた授業が、科目ごとに変わるだけでも新鮮。算数が数学という名前に変わるだけで、なぜかドキドキしたのを覚えている。

 

だけどそんな子どもたちの興奮はすぐに冷める。だって学校の授業なんてつまらないもの。最近の授業がどのようになっているのか把握していないけれど、公立中学校が、本質的な意味で学ぶことの楽しさを教えているとは思えない。

 

勉強のできる子どもは退屈だし、できない子どもはついていけない。結局は中間レベルの生徒を対象にした授業にならざるをえない。それも暗記が中心で、考える楽しさや、新しいことを知る面白さを伝えている時間なんてないのが実情だと思う。

 

だからこんな本が出版されるんだろうな。

 

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『学校では習わない江戸時代』山本博文 著という本。

 

この本が出版されたころの著者は東京大学の教授で文学博士。だから少し専門的な内容だけれど、ボクのように歴史好きな人間には最高に面白い本だと思う。

 

著者も書かれているが、学校の日本史では事実を伝えるのが精一杯。それだってのちの検証で事実がひっくり返っている出来事もある。だから本当の歴史の面白さを、子どもたちに教えることは難しいとのこと。

 

ボクが歴史が好きになったのは、小学校の高学年から中学校にかけて時代小説を読んだから。吉川英治さんの大ファンで、『新書太閤記』、『太平記』、『平家物語』、『三国志』、『水滸伝』などをむさぼるようにして読んだ。

 

もちろん小説だから事実そのものじゃない。著者を通じての歴史であり、人物の解釈になる。だけどその姿が克明に描かれていて、『生きている』人間として歴史上の人物に感情移入できる。そこからその時代が好きになっていく。

 

そうなると専門書が読みたくなってくる。実際に残された史料に基づいて書かれた歴史の解説書が楽しくて仕方ない。

 

『永遠なる玉響』を書くために、南北朝時代の歴史解説書を手当たり次第に読んだ。巻末に参考文献を記している。どれも難しくて大変だったけれど、言葉にできないほど楽しかった。それが勉強することの面白さだと思う。

 

この本は江戸時代について、学校で教えないようなことが書かれている。めちゃめちゃ面白かった!

 

例えば赤穂浪士の事件。一般的には仇討ちが中心に語られる。だけどこの本では、筆頭家老の大石内蔵助が、どのようにして赤穂城を幕府に引き渡したかが書かれている。

 

今で言えば『国』がなくなるのと同じ。貨幣である『藩札』というものが発行されている。お取り潰しになれば、それらはただの紙切れになってしまう。だから大石内蔵助は、藩札を持っている人たちに少しでも換金するために奔走している。会社が倒産するときによく似ているよね。

 

それ以外にも参勤交代の話はかなり面白かった。藩にも家格があるから、他藩の参勤交代とすれちがうときには注意がいる。だから周囲の藩がどのあたりまで移動しているか、下調べしてから動くようにしていたらしい。

 

やむを得ずすれちがうときは、左側通行にする。それだと腰に差した武士の刀がぶつかることがないから。鎖国の話も興味深かった。

 

こんな話を学校の授業でやってくれたら、歴史が好きになる子どもはもっと増えるはず。これは歴史に限らず、他の教科でも同じだと思う。だけど、やっぱり今の学校制度では、難しいことなんだろうなぁ。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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