くだらないけれど、ボクは好き
朝のブログでも書いたけれど、今やっていることを楽しむのはいいことばかり。
何よりも1日が短い。どんなことでも夢中になっているから、簡単に時間を飛び越えてしまう。タイムマシンを使っているのと同じ。今朝も起きてから朝のブログを書くまでに、数え上げたら雑用がいくつもあった。
その一つ一つを忘れず、手際よく終えることに燃えてしまう。できるだけ無駄のないよう、自分の動線をイメージして段取りを考える。そうして完璧に終えてソファに腰を下ろしてお茶を飲むとき、言葉にできない至福を感じる。たかが掃除やゴミ捨てなんだけれどね。
そして仕事も今日は予定どおりに済ませたので、ごきげんな夕方を迎えている。就寝前の読書にどっぷりと集中できそう。
自分の考え方次第で、どんなことにも楽しみを見つけることができる。今日の午後に観た映画なんか、その見本のような作品。
『ブルース・ブラザーズ2000』という1998年のアメリカ映画。監督はジョン・ランディス。彼の作品でボクが好きな映画はエディー・マーフィーが主演した『大逆転』で、もうひとつはこの映画の前作にあたる『ブルース・ブラザーズ』という1980年の映画。
映画館で観て、マジでぶったまげた。コメディ映画だということはわかっていたけれど、とにかくスケールがでかい。カーチェイスなんてアクション映画並だし、特撮もかなりすごい。そして何よりも音楽が素晴らしかった。
昨年亡くなったキャリー・フィッシャーが、主人公を追い回すストーカーの役を演じていて、爆弾を仕掛けたり、ロケット弾をぶっ放したりする。レイア姫の面影が消えてしまうほど、めちゃファンキーな演技だった。
そして主役のジョン・ベルーシが演じるジェイクと、ダン・エイクロイドが演じるエルウッドのブルース兄弟が最高だった。出身の孤児院を救うため、バンドを作って資金を集めようとする。ところが行く先で敵を作るばかりで、最後はSWATまで出動する騒ぎになる。
そして音楽映画でもあるので、ミュージシャンの出演がすごい。レイ・チャールズ、アレサ・フランクリン、ジェイムズ・ブラウンたちが見事なパフォーマンスを見せてくれる。
イーグルスのジョー・ウォルシュや、チャカ・カーン、そして映画監督のスティーブン・スピルバーグまでチョイ役で出演している。とにかく素晴らしい映画だった。
ところがその映画が公開されて2年後、主役のジョン・ベルーシーが亡くなってしまった。だから『ブルース・ブラザーズ』の続編は無理だと諦めていた。だけど続編を望む声が強かったのかな? ジェイクが亡くなったという設定で、弟役のエルウッドを主人公として続編が作られた。
初めて観たけれど、はっきり言って駄作。これは『ブルース・ブラザーズ』のファンでないと、観ることができない映画になっている。パロディがたっぷりと仕込まれているし、レギュラー陣も出演しているので、ボクのようなファンにとって楽しいだけだろう。
前作のようにバンドを作る動機がはっきりしないし、映像効果の質もイマイチ。相変わらずカーチェイスはすごかったけれど、物語としてはかなりくだらない内容だった。
だけど、ボクはこの映画が好き。先ほども書いたけれど、亡くなったジョン・ベルーシに対する追悼の思いを感じるし、前作のファンなのでパロディが面白くて仕方ない。
そして豪華な出演陣は同じ。アレサ・フランクリンとジェイムズ・ブラウンは前回と同じ役で登場した。そしてなんとB.Bキングとエリック・クラプトンというブルースギターの大御所がセッションをしている。これだけでもボクには観る価値がある!
さらにドゥビー・ブラザーズのギタリストであるジェフ・バクスターや、スティーブ・ウインウッドも出演していた。思わず画面に釘付けになってしまった。
だから映画としてはイマイチだったけれど、とても楽しく過ごすことができた。どうせなら楽しまなくっちゃね!
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