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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.248

先日テレビの生放送で、女優の菊川怜さんが結婚を発表した。めでたいことだけれど、フジテレビのスタッフがネットを炎上させるようなチョンボをやらかした。

 

それが『祝・脱独身』というメッセージ。

 

ほんとアホだと思う。他者への想像力がなさすぎる。独身であることが『祝』に値しないことを明言するなんて、誰もその影響を考えなかったんだろうか?

 

そんな結婚観に関して、とても気持ちのいい記事を読んだ。

 

結婚は「誰もが見るドラマ」じゃなくなった【オンナの抜け道 #2】小野美由紀

 

ライターである小野さんが書かれた記事。まだ駆け出しのころ、出入りしていた週刊誌の編集部で、頻繁に飲み会が行われたらしい。そのときに決まって訊かれるのが、「結婚まだなの?」という台詞。

 

さすがにブチ切れた小野さんは、なぜそういうことを言うのか尋ねた。すると返ってきた言葉は、それしか話題を思いつかないというものだった。

 

つまり年配の男性にとって、女性に結婚時期を尋ねるのは、ドラマの『月9』の話題を取り上げるのと同じ感覚らしい。悪気があるのではなく、大勢の人が許容している話題だという思い込みから出てくるものなのだろう。

 

小野さんは言う。もはや結婚は『月9』のようなものではなく、『水戸黄門』のようなものだと。要するに誰もが観ているドラマじゃなくなった、ということ。

 

そのとおりだと思う。結婚、出産ということに関して、人生のレールが敷かれていてそのまま進むものだと思う発想は、すでに陳腐化している。だけど、いまだにその感覚を根強く持っている人がいる。特に男性に多いのかも。

 

ボクが京都で印刷会社に勤めているとき、ある顧客に言われたことがある。子供がいないと話したときの言葉だった。

 

「子孫を残さないのは、人間として間違っている!」とはっきり言われた。ボクとほぼ同じ世代の人だ。かなりムカついたけれど、顧客なので無視するわけにいかない。こわばった笑顔で、どうにか応対していたと思う。

 

そもそもこういう人は、相手の立場を思いはかる能力を持ち合わせていないのだろう。子供がいない理由を考えようともしない。もしボクや妻が不妊症で悩んでいたらどうするのか? どれほど相手を傷つけるかなんて想像できないのだろうか?

 

今の時代は多様性の認知に関して、もっと真剣に意識する必要があると思う。結婚や出産は、人それぞれの考え方があるはずだ。正しいか、間違っているかなんて判断することはできない。独身で生きることを選択する人がどれだけ大勢いても、不思議じゃない時代。

 

結婚だって相手が異性だとは限らない。フランスのように事実婚が主流の国だってある。ともに人生を歩みたい人がいて、それが結婚という形をとろうと、同棲を選択しようと、そのカップルの自由であるはず。

 

世の中はこういうものだ、というステレオタイプ的なものなど、捨ててしまうほうがいい。そんなものにしがみついた生き方をしているから、『祝・脱独身』なんて言葉を電波に乗せることをやらかしてしまうのだろう。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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