北朝鮮情勢の裏側にあるもの
今日は4ヶ月に1度の歯科検診の日。病院は極力行きたくないけれど、これだけは頑張って通っている。
異常なしで、歯石をとってもらい、ホワイトニングをしてもらってスッキリ。歯周病で歯を失くしたくないから、これからも続けるつもり。
そんなスッキリ気分にふさわしい五月晴れの今日、素敵なものを見つけた。
ついこの前までは桜の花を楽しんでいたのに、もうサクランボができている。美味しそうだよね。
自宅の庭にこんな木がある人がうらやましい。手が届く範囲は自分たちで食べて、上の部分は鳥たちに残してやりたいなぁ。もう少しすれば、真っ赤に色づくんだろうね。
さてこんなのどかな気候の日本だけれど、先月から北朝鮮情勢が緊張している。今のところアメリカと北朝鮮が激突する事態は避けているけれど、状況次第でどうなるかわからない。
たしかに北朝鮮が常軌を逸した行動ばかりとっているのは事実。そして核兵器保有国でもある。日本や韓国にとって見逃すことはできないけれど、今回の騒動の裏側にあるものが見える本を読んだ。
『「カエルの楽園」が地獄と化す日』百田尚樹 石平 共著という本。
これは対談本。百田尚樹さんについては説明いらないと思うけれど、石平さんは元中国人で、日本人の女性と結婚されて帰化されている方。多くの著作を出版されている。
『カエルの楽園』というのは百田さんが書かれた寓話小説。ボクも読んだけれど、カエルが主人公の物語。このブログでも紹介した。子供でも読むことができるけれど、その真意は大人にしか理解できないだろう。
この寓話は、日本、アメリカ、そして中国との現状を物語にしたもの。そして最悪の未来が予言書のように書かれている。ところがこの寓話が出版されてから、昨年の夏に同じことが起き始めている。このままでは本当に予言書になってしまう。
そのことを危惧した二人が、日本と中国における問題点を明確にして、『カエルの楽園』を本当の予言書にしないため、渾身の思いを込めて行った対談になっている。とにかく驚くべき内容。
百田さんは中国情勢に詳しいけれど、石平さんは元中国人だからさらに詳しい。実質的に亡命されたような人物なので、中国のありのままの姿を知っておられる。だから読み進めていると、恐怖で全身が硬直する。
ネトウヨと評される百田さんだけれど、本当に心から日本の未来を憂いておられるのがわかる。そしてそれは適当な憶測で言っているのではなく、明確な事実を根拠にされている。
中国がチベットや新疆ウイグル自治区の人たちに行った非道な行為は、思い出すだけで吐き気がする。それもはるか昔のことじゃない。つい最近のこと。とにかくなぜ中国という国家が、他国の領土を犯そうとしているのか、その理由が理解できる対談になっている。
その内容をここで書いているスペースはないので、ぜひ読んでほしい。この対談を読めば、平和ボケから目が覚めるはず。ボクはここ2日ほどショック症状になっているくらいだから。
ここのところの北朝鮮情勢は、その背景として中国との関係を見過ごすことはできない。表向きは北朝鮮対策だけれど、アメリカの本音は対中国に注がれていると思う。もし中国が日本に手を出せば、今回のようにあっという間にアメリカの空母が日本近海にやってくることを、中国に見せるという意味があるはず。
つまり、それほど日本と中国の情勢が緊迫している、ということ。もし米軍が沖縄から撤退するようなことになれば、『カエルの楽園』が実話になってしまうだろう。アメリカが現状のような関係を維持してくれるかどうかは、これからの日本人にかかっている。
めちゃめちゃ勉強になる本。日本人に植え付けられた戦争に対する加害者意識や、マスコミの恣意的な報道がもたらす結果に慄然とする。かなり怖いけれど、読んでおくべき本だと思う。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。