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高羽そらさんインタビュー

火花がスパークス

今朝のブログで書いたように、雨を覚悟して買い物に出かけた。ところがよほどタイミングが良かったのか、ほとんど傘が必要なかった。こんなときは、宝くじの高額当選が当たったような気分になる。当たったことがないので、その気分は想像だけれどねw

 

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買い物途中で見つけた花。綺麗なので撮影させてもらった。この時期はいろいろな花が咲いているので、住宅街を散歩しているだけでもかなり楽しい。

 

毎年春になるとこうして花が咲いているのを見るけれど、同じ場所だからといって、去年と同じ花が咲いているわけじゃない。木は同じでも、去年の花はその命を終え、次の年には新しい命が花を咲かせている。

 

街で見かけるスズメやカラスだって、個体認識をしていないからいつも同じ鳥たちがいるように思う。でも当然だけれど、生まれてくる個体もいれば、この世界を去っていく個体もいる。何も変わっていないようでも、こうして時が流れていくのだろう。

 

そういえば先日、京都の祇園を特集している番組を見た。そこで出演されたお茶屋の女将さんは、ボクも妻もよく知っている人。若いころは舞子さんをされていて、ボクの在職中はふたりの娘の母として女将業に精を出されていた。

 

だけどテレビに登場した女将さんは、年を重ねておられて以前の面影を見つけるのに苦労した。そりゃ20年前でボクの記憶は止まっているわけだから、当然といえば当然。今や女将さんの長女は若女将として頑張っておられるし、孫も中学生くらいのはず。

 

自分の姿を毎日鏡で見ていると時間の経過を少しずつしか感じない。でも久しぶりに会う人を見ると自分が年齢を重ねていることを思い知らされる。時間はこうして過ぎていくだけだから、やりたいことは先延ばしにせず、『今』という時間にどんどんやっていくべき。

 

そんなことを感じさせる連続ドラマの最終回を、ようやく見終わった。

 

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『火花』という又吉直樹さん原作の小説をドラマ化したもの。

 

Netflixでドラマになったものを、NHKが地上波で放送してくれた。原作を読んでいたから、絶対見ようと決めていた。

 

視聴率は悪かったらしいけれど、ボクは内容とは別だと思う。とってもいいドラマだった。もし見逃していたらかなり後悔していたと思う。

 

特にラスト前の第9回と、今日見た最終回は、マジで泣いた。めちゃめちゃ感動した。

 

主人公の徳永を演じた林遣都さんは、今の若手でボクがもっとも注目している俳優さん。彼の徳永があまりに素晴らし過ぎて、原作に感じていたイメージが吹き飛んでしまった。

 

さらにもうひとりの主人公である、先輩芸人の神谷を演じた波岡一喜さんも本当に素敵だった。カリスマ性があり、かつ常軌を逸している人間を、あれほど見事に演じ切るとは。ふたりとも関西出身だから、関西弁も完璧だった。

 

はっきりいって、このドラマは原作を超えていると思う。もう彼らのイメージなしでは、この小説を読めなくなってしまった。スパークスという漫才コンビの解散ライブで、徳永の相方を演じた好井まさおさんの鼻水混じりの涙が、今も強く心に残っている。みんなすごいわ。

 

そして原作でも問題となったラストシーン。これもドラマは良かったよ。あれでいいと思う。あのふたりの未来はこれからなんだ、と感じさせてもらえる。

 

ドラマ全体を通して、芸人さんの表と裏側が克明に描かれていた。これは又吉さんだから書けたことだと思う。その緊張感と苦しさと切なさと喜びは、体験している人しか書けないよね。

 

でも自分の好きなことで生きていきたい、と考えている人にとって、ジャンルを問わずに訴えるものがあったはず。ボクもビンビンと感じた。だからこそ夢破れてスパークスが解散すると決まったとき、ドラマだとわかっていても自分の人生と重ね合わせて動揺してしまう。

 

今年『火花』は映画も公開される。でも今のところ見る気持ちになれない。だってこのドラマのキャストがすごかったから。それほどよくできたドラマだったと思う。しばらく『火花ロス』、『徳永、神谷ロス』になりそう。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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