SOLA TODAY Vol.266
今朝は大勢の人にシェアしたい記事を取り上げた。ぐだぐだとボクの意見を述べても、大切なものが薄っぺらになってしまう。だからあえて私見は書かないでおこう。時間のある方は、ぜひ読んで欲しい。
生まれつき全身の毛がない斉藤淳子さんにきく「人の”素敵なところ”を見つめる」生き方
この記事でインタビューに答えている斉藤淳子さんは、生まれつき髪や眉毛、まつげなど全身の毛がない「汎発性(型)脱毛症」という病気を患われている。そういえばボクが小学校のときに、同じ症状の生徒を見たことあるような気がする。
20代までは人とちがうことに苦しみ、辛いことが多かったとのこと。小学生くらいの子供はストレートだから、「はげ!」と言われたり、斉藤さんが配る給食は気持ち悪いから食べたくない、という同級生もいたそうだ。
でも記事の写真で笑顔を見せている彼女の姿からは、そんな過去の辛さが想像できないほどの生き生きとしたオーラを感じる。普段はウイッグを使っているそうだけれど、隠すための手段ではなく、どちらの生活も楽しむために着用しているとのこと。
そんな彼女を変えたのは、30代のころに学んだ心理学。なかでも般若心経の「苦集滅道」という考え方に出会ったことで人生が変わったらしい。
記事から抜粋してみよう。
『人には様々な苦しみがありますが、本当に人を苦しめているのは、苦しみ自体ではなく、「自分自身がその苦をどう受け取るか」。つまり「現実を苦しいものだと受け止める自分自身」だ、という仏教の教えです』
斉藤さんはその変化についてこう述べている。
『私=髪の毛がない」のではなく、「私」のそばに「髪の毛がない」という状態があるだけ。悩みが少し小さくなるとそんなふうに「病気は病気、私は私」と区別して考えられるようになりました。今までは「みんなと一緒になりたい」と思っていましたが、客観的にとらえられるようになったことで、「人と違う」ということを逆に楽しもうという気持ちになれたんです』
人にどう見られるかではなく、自分がどう生きたいかを考えることで、どんな自分も受け容れることができるようになったとのこと。これは病気ということだけでなく、人生全般に関して言えることだろう。
これまた素晴らしいのが、斉藤さんの夫。結婚前には何人かと交際されたらしいが、病気のことを話すと「可愛そうだね」「大変だね」という反応をされてきた。そしていつしか距離ができてしまった。
でも現在の夫は、それまでの男性とまったくちがう反応をしたらしい。記事から抜粋しよう。
以下抜粋〜
「私は実はウィッグを付けていて、脱毛症です」って話をしたら、彼なんて言ったと思います?
「君ってエコだね」って言ったんですよ。
全然意味が分からなくって「エコってどういうこと?」って聞いたら、「だって女性って永久脱毛に行くでしょ。君は毛がないから行かなくてもいいよね。それってすごいエコだよ」って!
〜以上抜粋。
自分のことを可哀想と思うのではなく、自分のいいところを見つけてくれる人もいるんだ、と衝撃的だったそう。
少し長いけれど、とても心に響く記事だった。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする