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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.272

イタチごっこという言葉がある。防犯のために開発したシステムも、それを逆手にとって破る方法を見つける天才がいる。

 

結局は人間が作ったものに完璧はないということ。自衛するしか防ぐ方法がないのかもしれない。

 

そんなことを考えさせられる記事を読んだ。

 

注意! 新しい車両窃盗手法『リレーアタック』用の窃盗用装置が中国で出回り始めた。20ドルだという!

 

最近の自動車では当たり前になったスマートキー。携帯しているだけでドアロックを解除できて、なおかつエンジンもかけられる。昔のキーのように、いちいち鍵穴に差し込む必要がない。暗号を使用した電波なので、便利なだけでなく防犯上も優れている。

 

だけどこのスマートキーも、『リレーアタック』という手法を使えば、簡単に突破できるらしい。

 

スマートキーからは、1メートル以内に微弱な電波が出ている。それを車が受信すると、今度は車から電波が発せられてロックを解除できる。そしてそのままエンジンがかけられる、という仕組み。

 

『リレーアタック』はスマートキーを持って歩いている人に近づき、中継機を使ってその微弱な電波をとらえる。そしてその電波を増幅することで車本体に受信させ、ドアロックを解除する。

 

電波は生きているから、そのままエンジンをかけて立ち去れば、車の盗難は完了。エンジンを切ってしまうと再始動はできないけれど、最近は盗難車を解体して部品単位で売却するので、そんなに問題にならないとのこと。

 

中国でこの『リレーアタック』の装置が、20ドルで販売されているらしい。中国人の発明なのだろうか?

 

メーカーに問い合わせると、言葉を濁して答えてくれない。つまり『リレーアタック』に対する対策が存在しないということ。といって今さら便利なシステムを廃棄するわけにはいかないので、どうしようもないのが現状のようだ。

 

唯一の防護策は、手持ちのスマートキーから微弱電波を出さないように『電波遮断ポーチ』というものに収納すること。そう考えると、なんだか面倒だよねぇ。

 

こうした犯罪の仕組みは、とてもユニーク。何が言いたいかというと、犯罪システムを作る人間と、実行犯が別だということ。

 

頭のいい連中は、自分の手を直接汚さない。頭脳をフル回転させて、『リレーアタック』のような装置を開発する。そして自動車の盗難を生業としているやつらに売りつけることで利益を得る。

 

装置を作ること自体は法に触れないから、自分が捕まることはない。法的に規制された段階で、製造をストップさせればいいだけ。犯罪者というのは銃を作っている人間ではなく、銃を違法に使用する者を指す。

 

こういうやからは罪悪感が希薄な分、新しいシステムが出るたびに突破する方法を見つけるはず。イタチごっこは、こうしていつまでも続くということだね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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