161人の天才の日常
昨晩から雨が降り出したようで、今朝になってもまだ強い雨が残っていた。でも昼前にはあがり、午後からは日が射してきた。気温が低めなので、比較的過ごしやすい1日だった。
昨日の散歩中に見つけた花。名前はわからないけれど、綺麗なので撮影させてもらった。
今日は引きこもりなので、相変わらずの過ごし方をしている。ボクの場合1日置きに買い物に出るので、午前中の過ごし方がちがうだけで、ほぼ毎日同じ生活をしている。
毎朝7時に起きる。東京に出かけたりする日を除き、ほぼ毎日この時間が起床時間。それから朝食をとって、掃除をする。
それから朝のブログを書くと、今日のような日はランチまで仕事。その後は映画や録画しているドラマを観ることが多い。そして午後2時から夕方まで仕事。それからこうして夕方のブログを書く。
夕食のあとは入浴して、1〜2時間ほどは妻と一緒に録画しているテレビを見る。そして午後9時ころから2時間ほどは読書の時間。予定まで読めないときは、午前0時近くまで読んでいることもある。それから就寝。
こんな生活を1年のうち360日は過ごしている。例外なのが年に5日あるかどうかくらい。あとは仕事が切羽詰まっているときに、映画や読書の時間が仕事に変わる程度。恐ろしく変化のない単調な生活を続けている。
ところがこんな生活をしているのは、ボクだけじゃないことを知った。
『天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々』メイソン・カリー著という本を読んだ。
これは161人の天才たちの日課が書かれている。めちゃめちゃ面白い。世界的に有名な作家、芸術家、音楽家、思想家、学者といった人たち。それぞれの仕事、食事、睡眠、趣味、人づきあいなどに、どう時間を割り振っていたかを紹介した本。
画家や音楽等で知らない人もあったけれど、それ以上に驚くような有名人の名前がどんどん出てくる。例えばモーツァルトやベートーヴェンという作曲家、ゴッホやピカソのような画家、フロイトやユングのような心理学者まで登場する。作家ではヘミングウェイから日本では村上春樹さんまで。
伝記から抜粋されたものや、本人が残した手紙、インタビューの記事等から、簡潔に日常のスケジュールが書かれている。個別に紹介していたらキリがないので、興味のある方はぜひ読んでほしい。かなりいい刺激になるはず。
個人差があるのでひとくくりにできるものではない。でも大まかな傾向をまとめることはできる。それはほとんどの人が規則的な生活を送っていたということ。アーティストというのは、インスピレーションに触発されて、一般人が寝静まった深夜にひとりコツコツと仕事をしているように思う。
もちろんそういう人もいるけれど、ほとんどの人が決まった時間に起き、意外にも午前中にしっかりと仕事をしている。相対的に朝型の人が多い印象だった。午前を中心にして、夕方までに仕事を終えるという人が目についた。
そして夕食時間は家族と過ごし、読書に時間を費やす人が多い。なんとなくボクと似たような生活パターンなので、ちょっとうれしく感じた。確実に作品を残している人は、日々地道に仕事をしているということ。
複数の人が共通して言っていたことがある。
「インスピレーションが来るのを待っていたってダメ。自分がどんな状況でも毎日仕事をするのがプロ。決まった時間に仕事をすることで、やがてインスピレーションがやって来る」
こういうニュアンスのことを言っている人が多く、とても勇気づけられた。作家の場合なら、日々読むことと書くことを続けること。逆に言えばそれしかない。読まない日、書かない日を作ることのほうがよくない、と答えている人がかなり多かった。
ボクの1日を考えていると、本当に単調だと思う。だけどその方向はまちがっていないと信じていた。この本を読むことで、さらにそのことを裏づけてもらえた気がする。天才だってこれほど努力しているんだから、ボクのような凡人はもっと気合を入れないとね〜!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。