トラウマ解放に逃げ道はない
今日の6月9日は、ずっと楽しみにしていた日。『ロックの日』だけれど、そのことが楽しみだったわけじゃない。待っていたのはこれ!
4年ぶりにリリースされたケイティ・ペリーのニューアルバムである『ウイットネス』が、今日リリースされた。実はApple Musicでは昨日の深夜に配信がスタートしていて、就寝前に早速聴いている。そして今日も午後から聴いた。
すでに3曲が先行リリースされているので、もちろんそれらの曲は知っている。それ以外の曲もなかなかいいよ! まだ2回しか聴いていないので曲を覚えるのはこれからだけれど、ケイティらしいゴキゲンなアルバムに仕上がっていると思う。
今日たまたま彼女のデビューアルバムと聴き比べてみたけれど、やっぱりニューアルバムは大人の雰囲気が前面に出ている。以前のノリの良さに加え、しっとりと歌い上げている曲が、彼女の新しい魅力を発している。
このアルバムのツアーがすでにアメリカやヨーロッパでスタートしている。だから今日のリリースとともに、一気にランキングの上位に躍り出るんだろうね。ボクも当分はこのアルバムを聴き続けることになるだろう。めちゃうれしい〜!
うれしいといえば、先日にトム・クルーズがインタビューに答えていた。彼のブレイク作である『トップガン』の続編の撮影がスタートしているとのこと。そのタイトルが『トップガン・マーベリック』とのこと。なんて素敵なタイトルだろう!
主人公のマーベリックのライバルであるアイスを演じた、ヴァル・キルマーのインタビューも見つけた。どうやら彼に続編出演のオファーがあったらしく、本人もやる気満々のよう。やっぱりアイスが出ないとアカンやろう。
ということで続編にそなえて、久しぶりに観た〜〜!
『トップガン』という1986年のアメリカ映画。トム・クルーズがたまらなく若くてキュートだけれど、今観ても本当に素晴らしい映画だと思う。ジェット機のシーンなんて、興奮のあまり自分が空を飛んでいる気分になる。この時代によくここまで撮ったよね。
この映画はトム・クルーズだけでなく、当時の若手俳優のブレイクのきっかけになっている。先ほどのヴァル・キルマー、さらにティム・ロビンス、そしてメグ・ライアンもこの映画の出演時は、俳優としてブレイク前だった。だからとっても初々しい。
この映画でもうひとつ素晴らしいのは音楽。あの有名なケニー・ロギンスのテーマ曲を聴くだけで、ワクワクしてしまう。それ以外にもREOスピードワゴン、ヨーロッパ、スターシップ等、80年代のトップミュージシャンが楽曲を提供している。サントラ盤だけでも値打ちがあるよね。
シンプルなストーリーだけれど、人間の心理のツボを押さえている。主人公のマーベリックことミッチェルは、訓練中に事故に遭遇して、相棒を死なせてしまう。それまでは天才的な才能を持つパイロットで、無茶な操縦が持ち味でもあった。
だけどその事故がきっかけで自信を失い、恐怖というトラウマにとらわれてしまう。上位1%のパイロットだけしか参加できない『トップガン』に所属しているのに、このままでは退職するしかない精神状態だった。
でも最終的に彼を救ったのは、戦闘機だった。仲間を助けるために戦闘に参加することで、抱えていたトラウマを解放させる。
トラウマというものは、それを抱えた同じ状況に向き合って切り抜けないと、手放すことはできない。トラウマ解放に逃げ道はない、ということ。
だからこの映画を最後まで観ると、自分のなかで目に見えないパワーが湧き立つのを感じる。どんなことも、正面から向き合うしかないと教えてもらえる。
さてさて、続編はどんなストーリーになるんだろう。トム・クルーズのインタビューによると、前作に負けないくらいのジェット機のシーンがあるらしい。監督は亡くなったから代わるけれど、きっと素敵な映画になるだろう。公開される日が楽しみ!
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