どちらのヘプバーンがお好き?
今エド・シーランの『×』という、面白いタイトルのセカンドアルバムを聴きながらブログを書いている。最新のアルバムなんて『÷』というタイトルだからね。
そのエド・シーランの来日公演が今年の10月にあるので、最速プレリザーブの抽選に応募した。でも昨日結果が届いて、落選とのこと。
東京の武道館と大阪城ホールだけのライブだから、大阪は西日本のファンが殺到すると思われるので、ちょっと嫌な予感がしていた。それが的中。
ということで不本意ながら、第2次プレリザーブに応募。来週の金曜日の午後6時以降に抽選結果がメールで届く。旬のミュージシャンというのは、時期を逃すと同じ姿を見ることができない。
ボクの世代だと小学校2年生のころにビートルズが解散しているから、現役の彼らを武道館で見ることは不可能だった。少なくとも団塊の世代くらいでないと、難しかっただろう。それでもチケットの争奪は大変だったろうけれど。
だからこそ『今』のエド・シーランをこの目で見て、この耳で音を聴きたいと願っている。将来的にはわからないけれど、今のイギリスでは最も乗りに乗っている人だと思う。なんとかこの想いが通じたらいいんだけれどなぁ。
でもミュージシャンとちがって、映画俳優は旬の姿を映像で見ることができる。もう亡くなっている人でも、生き生きと笑い、泣き、スクリーンを駆け回っている。そんな素敵な女優さんの映画を観た。
『フィラデルフィア物語』という1940年のアメリカ映画。主要な出演者はこの写真のキャサリン・ヘプバーン、そして左の男性がケーリー・グラントで、右の男性がボクの大好きなジェームズ・スチュアートという豪華な顔ぶれ。
キャサリン・ヘプバーンは先日に『アフリカの女王』という映画を観て大好きになったので、この映画をチョイス。この映画のキャサリンは、さらに魅力的で素晴らしい女性だった。
キャサリンが演じるトレイシーはお金持ちだけれど、かなり気性が荒い。自信家で弱い男が嫌い。ケーリー・グラントが最初の夫だったけれど、2年前に家から夫を追い出して離婚している。夫もかなりの大金持ちだった。
ところが本当は夫が好きなんだけれど、素直になれない。そして腹いせのようにまったくちがうタイプの男と結婚を発表する。トレイシーは社交界の有名人なので、当然ながら取材が入る。だけど彼女は一切のマスコミを排除した。
ところが元夫は家を追い出されてから『スパイ』という雑誌の仕事をしていた。そこで編集長に依頼されて、元妻の結婚式に参加するフリをして、雑誌の記者を潜入させる。その記者がジェームズ・スチュアートが演じるコナー。
最終的にはトレイシーに惚れたコナーと、婚約者、そして元夫が、トレイシーを取り合うことになる。それがとにかく面白い。何度も吹き出して笑いころげた。日本の映画でいえば『男はつらいよ』の寅さんを思い出す。状況はちがうけれど、笑いの質は同じものがある。
最終的にはコナーの真剣な告白によって、トレイシーが元夫を愛していることに気づいて、ドタバタのあとにめでたしで終わる映画。とにかくこの写真の3人の演技が上手くて、そしてセリフが素晴らしくて、何度も観たくなる映画だった。
特にキャサリン・ヘプバーンの演技は秀逸。気の強さと心の弱さが同居している難しい女性の役を、見事に演じていた。素敵な女優さんだよね。
アメリカではヘプバーンといえば、キャサリン・ヘプバーンらしい。
でも日本人はオードリー・ヘプバーンを好きな人が多いようだね。
さて、あなたはどちらのヘプバーンがお好き?
実際の年齢は20歳ほど離れているふたりだけれど、どちらも映画史に名を残している女優であることはまちがいない。昔のボクなら、迷いなくオードリーを選んだと思う。でもそれはキャサリンを知らなかったから。
今となっては、答えに困っている。もっとキャサリンという女優さんを知りたいと思っている。だからしばらくはその答えが出そうにない。
まぁ、そもそもどっちが好きかなんて訊くほうがヤボだよね。ふたりとも大好き、でいいのかもね。
うん、そうしよう。ボクはふたりとも大好き!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする