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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.296

子供のいじめというものは、いつの時代になっても起きる。ボクの子供時代もあったし、今だってニュースで見ないことがない。むしろネット等の普及で、最近は陰湿化している傾向がある。

 

学校側もできる限りの対策をとっているのだろうけれど、その効果は見えない。その理由はなんとなくわかる。大人の世界でもいじめがはびこっているから。

 

特に子供たちの教育を左右する自治体の議員が、公然といじめを行なっている。そんな状況で子供のいじめがなくなるわけがない。

 

セクハラやじの後に起きたことは何か。壮大にコケてわかった、東京都議会という「伏魔殿」

 

塩村あやかさんという、東京都議員の名前を覚えているだろうか? 前回の選挙で初当選して2014年に議会で質問に立ったとき、自民党のオヤジ議員等から「子供を産めないのか」とヤジを飛ばされた女性だ。

 

ネットやメディアで大騒ぎになり、結果的に自民党議員が謝罪することになった。塩村さんは当時は「みんなの党」に所属していたが、現在は一人会派を作って単独で活動している。もうすぐ行われる都議会選挙には出馬せず、地元の広島に戻って国会議員になるための準備をするとのこと。

 

まだ「みんなの党」の所属しているときはよかったが、一人会派になるとあからさまないじめが始まったらしい。セクハラまがいのことをすれば、またメディアにとり上げられてしまう。そこで意趣返しに行われたのが陰湿ないじめ。

 

一人会派になった塩村さんが与えられた部屋は物置。窓がなく形もいびつで、かろうじてドアだけつけてもらって仕事をしている。

 

都議会で質問をすると、都議会だよりに内容が掲載される。ところが他の議員は顔写真付きで掲載されるのに、塩村さんは写真なし。一人会派は写真を掲載しない、という変な『決まり』があるらしい。少数派いじめ以外の何者でもない。

 

塩村さんひとりだけ資料をもらえないとか、超党派の議員の忘年会があっても無視される。まるで子供のようなやり方。

 

さらに全国をゆるがしたセクハラ騒動のあと、都議会としては幕引きをするために「男女共同参画社会推進議員連盟」を発足させた。二度とセクハラを議会で起こさないために、研修会とするということでその場をおさめた。

 

ところがたった一度でさえ、研修会も勉強会も実施されていない。マスコミの目をそらしただけだった。

 

多数派が少数派をいじめる議会の構図は、そのまま子供の世界に投影されている。学校でのいじめがなくならないのは当然だろう。間もなく都議会選挙が行われるが、そうした悪弊は改善されるのだろうか?

 

残念ながら、何も変わらないような気がする。小池都知事が自民党を離党して作った『都民ファーストの会』が勝てば、議員の構成は変化するだろう。だけど最近の小池知事の行動を見ていると、明らかに迷走している。

 

選挙を見すえた人気取りのため、築地移転問題を利用しているようにしか見えない。のらりくらりと何も決めずに無駄に時間とお金を費やし、以前の都政を非難することしかやっていない。そして選挙前になって、ようやく移転問題を結論づけようとしている。

 

ボクは兵庫県民なので口をはさむことじゃないだろうけれど、どう見ても政治を自分のエゴのために利用しているようにしか感じない。そんな会派が実権を握っても、旧態依然とした悪弊が消えるとは思えない。

 

兵庫県でも来月に知事選挙がある。おそらく同じように、いじめの構造があるのだろうと想像する。いじめは人間の本質に根ざしたもので、簡単に消えるものではないのかもしれない。この記事を読んでいると、なんとも言えない情けない気分になってしまった。

 

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コメント (4件)

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  1. 暁美ほむらさん、ありがとうございます!
    さっそくその本を読んでみます。
    永平寺には観光で二度行きました。もう30年ほど前のことですけれどね(^_^;)

  2. そらさんコメントに回答ありがとうございます。
    永平寺の本はそらさんがおっしゃられてるタイトルの本です。
    そらさんは永平寺にいかれたことがあるのですね

  3. 暁美ほむらさん、コメントありがとうございます♪

    いじめというのは、人類が地球の歴史に登場したときから、生得的に持っているものなのかもしれませんね。
    その永平寺の修行僧の本は面白そうですね。調べましたが、『食う寝る坐る永平寺修行記』というタイトルの本でしょうか? 
    もしそうなら早速読んでみたいと思います。

    わたしはそんな事実は知りませんでしたけれど、20代のころに永平寺に行ったとき、「あぁ、アカンな」というものをはっきり感じました。
    何か大切なものが、ぽっかりと抜け出ているのを直感しました。それ以来行っていません。
    もしブッダが今の世界にいて仏教の現状を見たら、驚きすぎた結果、嘆きを通り越して笑い転げてしまうような気がします(笑)

  4. こんにちはいじめは世界中で昔からありますよね、私の時代もそうでしたし
    以前に永平寺修行記という永平寺の元修行僧の本を読んだんですけど、
    驚きましたね、日本の悪い面の縮図といった社会なんですよね、
    古参雲水による後輩雲水に対する暴力といじめ、縦型社会による絶対服従と監視と暴力による秩序
    仏教とは全くかけ離れてるわけですよね、しかも鎌倉時代からずっとこれを続けてるんですよね
    永平寺ほど極端ではないにしても、現在の学校の部活動や体育会系の職場などにも見受けられますね
    永平寺修行記よんでて本当に日本の悪しき伝統や風潮といったものを感じましたし
    なぜ原始仏教がこんな仏教の要素なんかみんななくなった紛い物になったのかと思います。


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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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