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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.299

平和ボケの日本では、ネットやテレビのトップニュースはどうでもいいようなことばかり。首相に対する忖度がどうの、アイドルの結婚宣言がどうのより、もっと知ってもらうべき事態がすぐ近くで起きている。それはフィリピン。

 

フィリピン南部のミンダナオ島にあるマラウィ市で、ISが街を占拠してフィリピン軍と激しい戦闘が続いている。ミンダナオ島には戒厳令がしかれ、フィリピン全土に日本の外務省から渡航に関する警告が出ている。

 

テレビのニュースではあまり詳しくわからないので、ネットで探してみた。

 

アジアに迫るISISの魔手 フィリピン・ミンダナオ島の衝撃

 

動画:フィリピン南部マラウィ、軍と過激派が激戦 死者300人以上に

 

この2つの記事にざっと目を通すだけで、事態の深刻さが理解できるはず。ヨーロッパでテロ事件が後を絶たないけれど、その狂気の矛先がアジアに向けられているのが世界の現状だ。

 

ことの発端は先月の23日のこと。フィリピンはキリスト教信者が多いが、この南部のミンダナオ島はイスラム教徒が多数いる。そのマラウィ市で、数十名のイスラム教徒が刑務所を襲撃して占拠してしまった。要求はキリスト教徒の服役囚を差し出すこと。

 

その過激派組織はISに忠誠を誓う『マウテグループ』と呼ばれていて、最終的には完全に市域を支配してしまった。まるで映画のような出来事だけれど、これはまぎれもない現実。

 

この戦闘に参加しているイスラム組織は、地元の人間だけじゃない。サウジアラビア、パキスタン、チェチェン、モロッコ等の国から、ISの旗のもとに集まった外国人戦闘員が加わっている。

 

どうしてこんな事態になったのか?

 

一時は世界をテロの脅威におとしいれたISも、その勢力を弱めつつある。中東のシリア等では基盤を失いつつあり、先日の報道ではロシアの空爆によってISのリーダーが死亡したという記事も流れた。当然アメリカもISの殲滅に全力を尽くしている。

 

そんな中東で追いやられた戦闘員やテロリストたちが、東南アジアに集結している。つまり新しいISの拠点を、日本からすぐ近くのフィリピンに作ろうとしている。フィリピンの南部は海賊等が多く、そうした怪しげな輩たちが侵入しやすいとのこと。

 

この記事にもあるように、まだ1ヶ月も経たないのに民間人を含めて300人以上の死者が出ている。フィリピンのドゥテルテ大統領もなんとかして自国領土を奪回しようとしているが、その見通しが立っていない状態。

 

ISという集団の怖さは、組織のようで組織でないこと。ヨーロッパでのテロのように、個人で ISを信奉している人間が事件を起こし、その行為をISが後から追認しているような状態。要するにどこにテロリストが潜んでいるかわからない。そういう連中の意識が、今やフィリピンに注がれている。

 

もしかしたら日本人にだっているかもしれない。ボクが子供のころは赤軍派という左翼集団がいて、歴史に残るような事件をいくつも起こしている。だから日本人がテロリストのような過激な行動を取らないとは、決して言い切れないだろう。

 

フィリピンでの出来事は、単なる戦争や紛争じゃない。追い詰められたテロリスト集団が、アジアに触手を伸ばしていると考えるべき。日本の南にはそんな出来事が起こり、頭の上には北朝鮮という厄介な国が存在している。

 

日本のマスコミは、もっとグローバルな視点で報道するニュースを選択するべき。日本人の平和ボケを助長しているようでは意味がない。同時にボクたち自身も、常により正確な情報を手に入れるように努力するべきだろう。流れてくるニュースを受け身で捉えている限り、平和ボケから目覚めないと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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