SOLA TODAY Vol.333
人間には恐怖症というものがある。一般的なのは、高所恐怖症や閉所恐怖症だろう。
妻は狭い場所が苦手だと言ってるが、ボクは高いところも狭い場所も平気。むしろ好きなくらいw
だけど苦手なのは尖ったもの。これは先端恐怖症というものだろう。鉛筆やボールペンのペン先を向けられるだけで、鳥肌が立つ。先端ではないけれど、刃物も苦手。商店街を歩いていて刃物店を見かけると、足がすくんでしまう。
だから日本刀なんて触りたくもない。それゆえもっとも恐ろしいのが槍。戦国時代の歴史が好きなんだけれど、映像で槍を見るとビビってしまう。槍で突かれて殺されるくらいなら、銃で蜂の巣になるほうがいいと真剣に思う。もしかしたら、槍で突かれて殺された過去生でもあるのかね?
そんな恐怖症のなかで、一風変わったものがある。それはブツブツ恐怖症。それに関する記事を読んだ。
ブツブツ恐怖症というのは、小さな穴や斑点の集合体を怖がる症状。あまり耳にしないけれど、意外に多いらしい。今の時期に美味しいスイカの種や、メロンの種なんかは、その恐怖症を持つ人にとっては最悪なのかもしれない。
正確にはトライポフォビアというらしく、この記事には以下のように説明されている。
『ギリシャ語で「穴掘り」を意味する「トライポ」と、「恐怖症」を意味する「フォビア」を掛け合わせた造語で、小さな穴や斑点などの集合体に対する恐怖を意味する』
この言葉が世界で広がり始めたのは2009年ころで、アメリカの学生が自己診断できるものをFacebookのアップしたのが始まりとのこと。多くの人がこの症状を訴えているけれど、アメリカの精神医学会はこの恐怖症を認めていない。意見が分かれているらしいけれど、特異体質や異常行動と判断している学者が多いとのこと。
それでもブツブツに恐怖を覚える人は多く、イギリスのケント大学が研究を進めて、7月6日の科学雑誌に論文を発表している。ブツブツ恐怖症だと自覚する人300人、そうではない人300人を比較した大掛かりな実験だった。
この実験によると、人間の病気に関わる病変、例えば天然痘などのブツブツには、どちらの人も嫌悪感を覚えた。ところがブツブツ恐怖症を自覚している人は、ハスの花床やレンガに開けられた穴の画像をみて、同じような嫌悪感を覚えたらしい。
蛇などを人間が怖がるのは、長い歴史のなかで命を奪う生物に対して人間の潜在意識に埋め込まれてきたものだと考えられている。だけどこのブツブツ恐怖症は少し事情がちがうらしい。
研究者らの論文によると、「嫌悪感は感染症や病原体の回避に役立つことがよく知られています」とのことで、「こうした画像に対する人々の反応も、病気を回避する反応と考えることができます」ということ。
つまり、小さな穴やブツブツの集合体に恐怖を抱く人々は、寄生虫や人から人へと簡単に伝わる病気に不安を感じている可能性があるということらしい。そう言われたら、なんとなくわかるような気がする。病気に感染することを避けるため、ブツブツに近寄らないということだろう。
ボク自身はあまり気にならない。そりゃたしかにブツブツを見たら気持ちよくはないけれど、恐怖を覚えるほどじゃない。でも人によっては、耐えがたいことなのだろう。
今日のSOLA TODAYはVol.333のゾロ目。ブツブツ恐怖症の人は、もしかしたらこの『333』を見ても気持ち悪く思うかもしれないね〜w
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする