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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.351

ボクはコミュ障度が高い。いや、正確にいえば完全なコミュ障かもしれない。

 

だけど子供のころからコミュ障を隠すため、必死になってそう見えないようによそおってきた。だから30代ころまでのボクしか知らない人は、コミュ障なんて言っても信じられないだろう。それほど巧妙に隠していた。

 

それでも40代くらいになると、さすがに疲れてくる。自分を偽っているのがしんどいので、会社勤めをしていても本当の自分を極力(あくまでも極力だけれどねw)出さないようになった。

 

印刷会社に勤めているとき、ランチは食堂でとっていた。お弁当を持ってきている人も、その食堂で食べる。最初はそれが苦痛で仕方なかった。せまい食堂なので、見知らぬ人と顔を突き合わせて食べることになる。全力で自分を創るので、ヘトヘトになってしまう。

 

みんなと仲良くなっても、それなりに苦痛だった。ボクは孤独が好きだし、大勢でつるむのが苦手。だからある日社員が増えて食堂の席が足らなくなったとき、率先して手をあげて言った。「ボクは、事務所で食べるわ」

 

誰もいない昼休みの事務所の自分の机で、お弁当を食べるようにもっていった。電話番という大義名分もある。自分の机でひとりランチをするようになってから、大幅にストレスが軽減されるようになった。

 

ところがそれがダメだという人がいる。

 

デスクでランチを食べてはいけない

 

なんという記事だろう。はっきり「いけない」と言っている。反論したい気持ちは満々だけれど、まずは先方の主張を聞いてみよう。ランチタイムの効用を説いている。

 

・仕事のことを忘れる時間

 

・脳が注意を向けるものを変えるチャンス

 

・同僚や家族、友人との交流

 

・運動をしてエネルギーを高める

 

・マインドフルネスでリフレッシュする

 

・楽しいことをする

 

・個人的な用事を済ませる

 

では反論しよう。まずこの記事を書いている人は、自分の仕事を愛していないような気がする。これは「今」のボクだから断言できること。

 

新しい小説を書いているとき、ボクは常にそのことを考えている。書いている時間だけでなく、日常生活を過ごしながらも、どこかでストーリーを追いかけている。忘れる時間なんて作りたくない。だって好きだし。そのことをずっと考えていたいから。

 

だから脳が他のことに注意を向けるように仕向けたくない。ずっと真剣に考え続けるわけじゃないけれど、無意識に小説のことを考えていることで、突然にインスピレーションがやってくる。頭を空っぽにしているようで、そうしないことが大切だと思っている。

 

当時のボクが自分のデスクでランチをする目的は一人になりたいことだから、同僚や友人との交流なんて論外。ゆっくり休みたいから運動をしたいなんて思わない。一人でいるほうがマインドフルネスでリフレッシュするし、それが楽しい。個人的な用事は仕事中にやっているwww

 

何が言いたいかというと、余計なお世話だ、ということだね。

 

なぜこんな断定的な記事が書けるのだろう? ランチをデスクで食べることのメリットやデメリットは、まったく人それぞれのはず。この記事が当てはまる人もいれば、ボクのようにまったく合致しない人間もいる。

 

ボクのように変人なら、こんな記事を読んでも気にしない。だけど真に受けて真剣に悩んでしまう人もいる。せっかくうまく機能している習慣を、こんな紋切り型の記事のせいでやめてしまうことになる。

 

ネットというのは、こういう記事があふれているということ。自分にあてはまることが、普遍的なものとして記事になってしまう。自分で考えて、実際に試してから判断する癖をつけないと、他人の意見にふりまわされてしまう。

 

何も考えない人を惑わせるパターンの記事だと感じたので、あえて取り上げてみた。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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