SOLA TODAY Vol.357
先日、韓国の文在寅大統領が、就任100日という節目で会見を行なっている。そこで驚くべきことを発言した。
朝鮮半島では戦争は起きない、と言い切ったのだ。その理由に唖然とした。
そのことを報道した記事から抜粋してみよう。
『文大統領は、韓国政府には同盟国である米国の軍事行動を阻止する事実上の拒否権があると主張。「わが国の同意なくして、朝鮮半島で軍事行動を決定できる者はいない」との認識を示すとともに、「米国とトランプ大統領は対北朝鮮でいかなる対応を取ろうとも、韓国と協議し、同意を得てから決断を下すと言明している」と語った』
これマジ? 事実なのだろうか?
ということはもし北朝鮮がミサイルをグアムに発射しても、アメリカは韓国の同意がなければ反撃できないということになる。トランプ大統領は、本当にそんなことを承認しているのだろうか? もしかしたら過去の政権からの引き継ぎ事項かもしれないけれど、本当だったら日本としてはシャレにならない。
だってアメリカの立場としては、自国の利益を守るためだとしても、韓国に及ぶ危険を排除することも目的のひとつだろう。もしそれを拒否するのならば、「あんたらで好きにしたら。アメリカはもう知らんで」ということになってしまう。
それは日本にとって、かなりよくない状況。なぜなら日本はノドンが開発された20年前に、北朝鮮ミサイルの射程内に入っているから。そのことを警告する記事がある。
グアムを狙ったミサイルより日本向けを真剣議論せよ 北朝鮮の核の脅威に「虚空に吠える」議論は有害無益
この記事を読むと、日本の現状がよくわかる。グアムを狙うと北朝鮮が発言したことで、テレビのワイドショーでは様々な人が意見を述べている。そのほとんどが無意味なものらしい。
詳しくはこの記事を読んでもらえばいいが、グアムに向けて北朝鮮から放たれたミサイル日本が迎撃するのは、まったく不可能とのこと。これは日本の軍事力がそこまで追いついていないというわけではなく、物理法則的に無理らしい。
グアムに向かう途中で落下する部品に対処するのが精一杯。大気圏を超えて発射されるミサイルを着弾地点から離れた場所で迎撃するのは、まぐれ当たりでもない限り無理だということ。
こうなると日本としてはアメリカに頼るしかない。ところが韓国との協定があるのならば、アメリカの出方によっては日本は路頭に迷うことになる。
ノドンやテポドンを含めた、日本全土を射程内に収めた北朝鮮のミサイルは200〜300基が実戦配備されている。アメリカの情報機関によると、今年の7月時点で北朝鮮が保有する核弾頭は60発とのこと。日本を焦土化すると言った北朝鮮の発言は、十分に実行可能。
金正恩はどれだけ経済制裁を受けようと、核とミサイルは放棄しないだろうと言われている。その理由として、彼はリビアのカダフィや、イラクのフセインが消されたのは、核武装を放棄したからだと信じているらしい。だからどうしてもそこだけは譲らない、と見られている。
次に考えられるXデーは、この記事によると8月21日、25日、9月9日とのこと。いつもどおり、北朝鮮の「ミサイル打つ、打つ詐欺」が機能するのを願うしかないね。
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