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高羽そらさんインタビュー

地位が人を作る

今日の神戸は久しぶりに熱帯夜から解放された朝だった。まだ8月だけれど、いよいよ秋が近づいてきた気がする。

 

そんな気持ちをあと押しするかのように、蝉の声がかなり少なくなった。ツクツクボウシが中心になって、時間帯によってはし〜んと静かなときもある。ふとそんな状態に気づくと、ちょっぴり寂しくなる。

 

早く涼しくなってほしいけれど、大好きな蝉の声をいつまでも聴いていたいような気持ちも残っている。そんな複雑な気分を持て余しているうちに、気がついたら季節が変わっているんだろうね。

 

昼間も空気がカラッとしていて、干した布団を入れたりしていると、久しぶりに静電気にピリッとやられた。でもおかげで仕事に集中しやすいので、ここのところ思うように進んでいなかった新作の小説にじっくりと時間を割くことができた。

 

毎日これだけはやりたい、と思って目安を立てている。でもそうなると目標どおりできて当たり前で、自分を満足させようと思えば、それ以上の分量を達成する必要が出てくる。ましてや目標に達しなければ、今日という時間を無駄にしたようでかなりへこむ。

 

ここのところパソコントラブルの影響でそんな日が続いていたので、すっきりしない日々だった。でも今日は思っていた以上に仕事に取り組めて、ちょっとスッキリ。これから涼しくなれば、どんどんピッチを上げていけると思う。そしてアウトプットと同時に、インプットも充実させていきたい。

 

今日もそんなインプットの一環で、初見の映画を観た。

 

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『王になろうとした男』(原題:The Man Who Would Be King)という1975年のアメリカ・イギリス映画。

 

時代背景はおそらく19世紀末のインド。イギリスの退役軍人であるダニエルとピーチの二人が、アフガニスタンの辺境地にあるカフィリスタンという多くの部族が乱立する場所へ侵入し、その地域を統一して国王になろうとした物語。

 

ある新聞記者がインドで懐中時計を盗まれる。盗んだのはピーチだが、その懐中時計にはフリーメイソンのシンボルがあった。同じ会員の時計を盗んだことを後悔したピーチは、その記者を探し出して時計を返す。

 

そのことがきっかけで意気投合したピーチは、友人であるダニエルを紹介する。そして無謀とも思える旅の計画と王になることを告げるが、その記者に一笑に付されてしまう。だけどダニエルとピーチはその記者を立会人として誓約書を作り、本当に旅立ってしまう。

 

映画はその3年後にピーチがインドに戻り、その記者に顛末を語り出すことで始まる。二人は奇跡的にフィリスタンに到着することができ、これまた奇跡的に全部属を統率することになる。そのきっかけになったのが、記者にもらったフリーメイソンのシンボルだった。

 

そのことによってダニエルは未開の民族に神として崇められ、紀元前にアレクサンダー大王が持ち込んだ財宝を手にする。ピーチはそのまま財宝をイギリスに持ち帰って優雅に暮らそうと持ちかけるが、神という立場になったダニエルはその地を離れようとしない。

 

部族間の争いを調停し、新しい法律を制定することに、自分の生きがいを見つけていた。さらに神、並びに王として信仰されることで、本来持っていた高慢な性格が頭をもたげる。まさに地位が人を作るということだろう。ダニエルとピーチは決裂して、ピーチだけ財宝の半分を持ってイギリスに戻ることになった。

 

ところがその当日、ある事件起こりダニエルが神ではなく人間だったことがバレてしまう、という冒険活劇の作品。

 

最初は遅いテンポで心配になったが、途中から面白くなってきて最後まで時間を忘れて観てしまった。基本的にはアクション映画だと思うけれど、コメディの要素もかなり強い。ただどっちつかずのところもあったので、アクションかコメディのどちらかに特化させたほうが、より面白い映画になったかもしれない。

 

だけどダニエルを演じたショーン・コネリーはすごく良かったし、ピーチを演じたマイケル・ケインの若いころの演技を見られて、映画ファンとしてはめちゃ楽しかった。

 

元々は1950年代にクラーク・ゲーブルとハンフリー・ボガードの二人で映画化される予定だったらしいけれど、二人が相次いで亡くなったので、1975年まで持ち越されたらしい。とにかく夢があって、素敵な冒険映画だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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