SOLA TODAY Vol.393
たまに外食すると、失敗したなぁと思うことがある。もう二度と行かなければいいだけなんだけれど、そんな店でもボクにはできないことがある。
それは食べ物を残すこと。味が悪いのはお店の人のせいであって、食材に罪はない。だから失敗したと思ったお店でも、基本的に注文したものは残さず食べる。貧乏くさいと自分でも思いつつ、食べ物がゴミになることに抵抗を感じている。
高校生時代にレストランでアルバイトをしたことがあるけれど、とにかくロスが多い、コンビニでも期限の過ぎたお弁当は処分される。ボクがコンビニでアルバイトをしていた30年以上前なら、アルバイトがもらって帰れたんだけれどねw
そんな食品ロスに対応するため、新しいサービスが始まっている。
月額1980円で飲食店の売れ残りをゲット! 食品ロスを減らすアプリが年内にサービス提供開始
この記事にも書かれているけれど、日本の食品ロスは年間で約642万トン。これは国連が食糧難に苦しむ国々に援助している総量の2倍にあたる。日本人はとんでもない量の食品を無駄に捨てていることになる。
そこで食品ロスの処分に困っている飲食店と、無駄になる食品を安く手に入れたい人をマッチングするサービスが始まろうとしている。『Reduce Go』というアプリで、年内のリリースに向けて準備中とのこと。
利用する人はアプリで余剰食品を提供している店舗を検索して、1日2回を限度に受け取ることができる。費用は月額1980円のみ。うまくいけば、1ヶ月はこれで食べていけそう。
店舗側にすると、余剰食品を寄付するような形になる。提供した量に関係なく、利用者から得た月額使用量の59%が登録している店舗へ均等に還元される。それでも余剰食品の処分に費用がかかっていたから、お店としてはそうした費用を節約できるだけでなく、さらに収益金を得られるメリットが生まれる。
店舗としてはパン屋、フレンチ、コーヒーショップ等から問い合わせが来ているらしい。利用者のほうも、今年の4月に公式サイトを公開してから、事前登録に4000人の応募があった。うまく軌道に乗りそうな雰囲気だよね。
当面は東京23区でスタートして、それから全国展開を考えている。もしボクが独身のひとり暮らしだったら、迷わず登録すると思う。だってたった1980円で、1日2回も食べ物にありつけるんだよ。登録しておかない手はない。
運が良ければ、普段は手が出ないような高級店の料理が食べられるかもしれない。余剰食品といったて、衛生的に問題があるものが出てくることはない。残り物というだけで、好きな商品を選べないという程度のものだろう。
ただ気になるのは商品の提供状況。どの店舗だって、基本的に余剰食品を出したくない。そうした意識が徹底すれば、提供される商品が取り合いになる可能性もある。自分が支払っている費用に見合うだけの量が手に入らなければ、尻すぼみになってしまうかも。
だとしても、何もしないよりはいいよね。まずは余剰食品を減らすことが最優先だから。店舗側にその意識が高まることが大切で、余剰食品を提供することが目的じゃない。このようなマッチングアプリが浸透することで、結果的に食品ロスが少しでもなくなるほうがいい。とにかく食べ物を無駄にしないでほしい!
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