イケメンが大集合!
「精進がいい」という言葉がある。普段の行いの良さがいい結果を生む、という意味。ボクの自宅マンションの近くに私立の女子中高があるんだけれど、そこの生徒はどうも「精進がいい」らしい。
何か学校でイベントがあると、奇跡かと思うほど天気に恵まれている。例えば台風が来ているのに、その前後をうまくすり抜けて行事が滞りなく終わる。
今日はその女子中高の運動会だった。朝から見事な晴天。だけど天気は下り坂の予報だった。ところがさすが「精進がいい」生徒たちの運動会。すべての競技が終了して閉会式が終わってから小一時間経つと、ポツリポツリと雨が降ってきた。すごいとしか言いようがない。
ちょっと蒸し暑い日だったけれど、かんかん照りではないので、かえって保護者の人たちは娘の活躍を応援しやすかったことと思う。いやいや脱帽。この精進の良さに、近所の住人としてはあやかりたい、とマジで思った。
それにしても女子中高の運動会となると、いろいろ大変みたい。この学校の校庭を見下ろせる公園がとなりになる。その前を通ると、無線機を持ったガードマンらしき人を数人見かけた。どうやら写真撮影の遠慮をお願いしているらしい
なんせ女子中高生だからね。体操服姿を自分のカメラにアップで収めたいという、ロリコン系の怪しげなやつらが写真を撮りにくる可能性がある。学校内には許可を受けた保護者しかはいれないので、撮影は自由になっている。つまり部外者は、必然的にその公園へ集まるということ。
学校の教師も、マジで苦労が多いね。さて女子中高生じゃないけれど、イケメンが大集合する映画を観た。
『るろうに剣心 京都大火編』という2014年の映画。先日初めて観た『るろうに剣心』の続編で、これまたメチャメチャ面白かった!
主人公の剣心を演じている佐藤健さんのイケメンぶりは相変わらず。この映画ではやっぱりイチ押しのイケメンだわ。この映画を観て、ますます彼が好きになった。ところがこの映画は、その他にもイケメンが集結している。
剣心の後輩でかつ最大のライバルとなる志々雄を藤原竜也さんが演じている。彼の場合せっかくのイケメンは回想シーンだけで、ほとんどが上記にアップしたミイラのような姿なので気の毒だけれどね。
さらに前作からのレギュラーである江口洋介さん、青木崇高さんもいい男だよね。さらに今回の映画では、伊勢谷友介さん、神木隆之介さん、そして第3作で活躍しそうな福山雅治さんも最後に登場している。それぞれにカッコよくて、この映画を盛り上げている。
前作と同じくテンポ感もいいし、格闘シーンは息を飲む素晴らしさ。2時間20分という長さを感じさせない最高の娯楽作品だと思う。第3作の完結編を観るのが、今から楽しみで仕方ない。
ただ、少しだけ苦言も述べておこう。原作はどうなのか知らないけれど、この京都大火編はストーリーに若干無理があるように感じてしまった。
舞台は明治11年で、幕末に京都で人斬りとして暗躍した剣心を、江戸から京都に動かしたいのはわかる。だけどその言い訳に苦労しているのが、どことなく見えてしまった。これはボクが小説を書くから、見えていることかもしれない。
舞台を京都にすることで、武井咲さん等のレギュラーも京都へ連れて行かなくては物語にならない。観客にその理由や心情を必然的に見せるため、かなり苦労してストーリーを練った感が伝わってきた。勝手な思い込みかもしれないけれどね。
まぁそんなストーリーのぎこちなさでさえ、完璧に吹き飛ばしてしまうほどの素晴らしい娯楽アクションだと思う。絶対に人を殺そうとしない剣心が、その想いをどこまで貫けるのか? 第3部の『るろうに剣心 伝説の最期編』を楽しみにしている。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。