SOLA TODAY Vol.400
昨日妻と話していたが、日々の買い物に関して、ここ数年で生活のパターンが大きく変化している。
2日に1度買い物に出かけているけれど、そのほとんどが食料品。それ以外の日用品的な商品は、ネットで買っている。我が家の場合はAmazonなので、この会社に対する依存度はかなり高い。
先日ネットで、AmazonのCEOであるジェフ・ベゾスは、経営に苦しんでいるTwitterを買収するべきだ、と進言する記事を読んだ。Twitterが持つタイムリーな拡散力が、Amazonのビジネスに合致しているという意見だった。
AmazonのようなEC企業は、そんな変革を重ねて勢力範囲を広げていくしかない。そのためにはあらゆる新しい試みが必要となる。でないと他社との競合に勝ち抜いていけないから。
日本のEC企業だって、それは同じだろう。
ユーザーが送料を決める!? 「ゾゾタウン」が“送料自由”を試験導入
ファッションECとして日本で拡大しているゾゾタウンが、とてもユニークなことを始めた。今月の1日から、商品の送料をユーザーが決めるというシステムを試験導入している。
自分が注文した商品に対して、これだけなら払いますよ、という意思表示ができる。面白いことに無料も選択できる。ボクは利用したことがないのでよく知らなかったけれど、以前は5000円以上購入すると送料は無料だったとのこと。
でも今回のシステムなら、それ以下の商品でも送料を無料にすることができる。果たして、利用者の反応はどうなるのだろう?
ゾゾタウンの社長である前澤社長は、自身のツイッターで「0円でも500円でもお客様の自由です。自由に価格を決めていただくことで、運ぶ人と受け取る人との間に、気持ちの交換が生まれれば素敵だなと思います」とコメントしている。
Amazonとヤマト運輸の確執を意識しているのだろうか? 宅配業界はEC利用者が爆発的に増えたことで、その対応に追われている。再配達の問題も深刻で、送料を値上げざるをえない苦しい状況。
ゾゾタウンでは、送料の自由化によって、運送業者に苦労に対する消費者の意識を高めようとしているのかな?
でも試験導入の結果を予想すすろ、どことなく不安を覚える。無料になるなら、多少の負い目を感じつつも、0円を選択する人が増えるような気がするなぁ。
そして気になるのが、ゾゾタウンと配送業社との料金契約。消費者が無料を選択したからといって、業者は無料で配達してくれるわけじゃない。だからある程度料金は決まっているはず。
だったら消費者が負担してくれた場合、その上乗せ分は運送業者に還元されるのだろうか?
そうでないとしたら、利用者が払う送料はゾゾタウンの収入になってしまう。だったら無料でええやん、という発想になってしまいそうなんだけれどw
さらに送料無料を選ぶ人が多く、その分の損失を商品価格に上乗せしてるかも、という想像もしてしまう。そうなったら、ますます無料しか選択しない。この試験導入は、人間の心理学実験としても興味深い。最終的にどうなるのか、とても楽しみにしている。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
コメント (0件)
現在、この記事へのトラックバックは受け付けていません。
コメントする