SOLA TODAY Vol.422
去年にダイエットを成功させて、今年になってもその体重を維持している。
といっても特に大げさなことをしているわけじゃなく、普通に過ごしている。ただ注意しているのは、夕食を早めに取って、その後は一切何も口にしないこと。
夕食後に後片付けを済ませると、その勢いで歯磨きをやってしまう。そうすると面倒くさがりのボクは、絶対に何も食べない。
そんなボクのやり方は、人間の生理機能的から言えば、理にかなっているらしい。
なんとも恐ろしいタイトルw
ダイエットの基本とされるのが、一般的には食べる量と運動。だけど同じ量を食べていても、「食べる時間」をまちがえると逆効果らしい。夜遅くに食事をすると太る、と言われるが、まさにそれが事実であることが実験で証明されている。
同じ量を食べていても、朝食べるほうが肥満になりにくい。だから食事の量のバランスとしては、朝や昼間に多めに取って、夜は少なくするほうが太りにくいということ。
詳しくはこの記事を読んでもらうとわかる。人間は体内時計に基づいて活動している。基本的に夜は眠るもので、昼間に動く。だから休むべき夜に大量の食事を取ると、どうしても太りやすい。
これはマウスの実験で明らかにされている。夜行性のマウスは人間と夜昼が逆転するが、人間で夜に当たる時間に食事を与えると、明らかに行動量が減り、代謝が下がるという結果が出た。同じ量の食べ物を与えているのに、休息時間に食事を与えたマウスは、1週間で肥満になって脂肪肝を発症したとのこと。
つまり人間にとって夜というのは、頭や身体だけでなく、胃腸も休ませるべきなのだろう。なぜそんなに急激に太るかと言えば、「レプチン抵抗性」という現象が起きているらしい。
レプチンは食欲を抑制するホルモン。食事をすることで、脳に満腹感を与える。だけど寝ているはずの時間に食事を与えたマウスは、このレプチンがまったく機能しない。通常の時間に食事を与えているマウスにレプチンを投与すると体重が落ちる。だけど寝ている時間に食事を与えられたマウスは、レプチンを投与してもまったく効果がない。
さらに驚くことがある。深夜に食事をしても、その分運動をすればいい、と人間は考える。
ところが眠っている時間に食事を与えられたマウスは、運動をさせればさせるほど、運動をしていないマウスに比べて肥満するらしい。まちがった時間に食事をすることでレプチンが効かない。
だから運動をすることで、どうしてもお腹がすく。動けば動くほど、つい多くの量を食べることになってしまうのが原因らしい。むしろ深夜に食事をする習慣のある人は、過度な運動を避けるべきなのかも。少なくとも深夜の食事の罪悪感で、必死に運動をするのは逆効果でしかない。
これからの時代、何をどれだけ食べるかだけでなく、「いつ」食べるかも大切なのだろう。この記事でも紹介されているけれど、コレステロールを下げる食事は朝のほうが圧倒的に効果があるらしい。
逆に高血圧で塩分を制限している人は、塩分を夜に取るほうがいいとのこと。夜の時間帯のほうが、肉体の塩分排出効率がいい。だから朝に塩分の多い食事を取るのはよくない。
こういう分野を「時間栄養学」というらしく、初めて知った。とても面白い記事だった。
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