アクセス不能やったなぁ
今日の神戸は見事な秋晴れ。バルコニーから大阪方面をながめると、見渡す限り雲がない。空気もカラッと乾燥していて、本当に気持ちがいい。
暑くも寒くもないので、仕事も順調に進んだ。なんとか新作小説の第1回目の推敲を終えることができた。明日から第2回目に突入。楽しい作業なので、どれだけやっていても苦にならない。
さて、昨日知った衝撃の事実がある。ボクが注目しているミュージシャンで、エド・シーランというイギリスのシンガーソングライターがいる。今月に来日公演が予定されていて、ボクはチケットをゲットするのに奔走した。
だけど先行予約を含めて3回連続で抽選に落ちて、チケットを手にすることができなかった。すっかりへこんでエド・シーランがらみの記事を読んでいなかった。そして昨日、今日は大阪公演だと思って何気なく妻に話していると、「エド・シーラン、怪我をしたらしいよ」とのこと。
驚いて調べると、痛々しいInstagramの写真が見つかった。交通事故らしいけれど、とにかく今月から来月にかけての来日公演は中止になったとのこと。どうりで抽選に外れたはずだわ。実は以前にも同じことがあった。
ポール・マッカートニーがビートルズ解散後に初来日をしたとき、ボクは悔しいことにチケットをゲットできなかった。ところがポールは大麻所持で空港で拘束された。それでライブが中止になったことがある。そして無事に初来日を果たしたとき、ボクは東京ドームでポールのライブに参加できた。
エド・シーランのライブに関しては、延期扱いになるらしい。だから日程が調整できしだい、すでに発売されているチケットは有効になる。だけどその日に行けない人は、払い戻しをしてくれる。もしかしたらその分の追加販売で、ライブに行けるかもしれない。ちょっと淡い期待を抱いている。
話は急に変わるけれど、今日の午後にある映画を観た。さっぱり製作者の意図が伝わってこなかったので、ブログに書くのをやめようとかと思ったけれど、あまりに豪華なキャストなので紹介しておこう。
『ランブルフィッシュ』という1983年のアメリカ映画。監督はフランシス・フォード・コッポラ。キャストを見るとわかるけれど、おそらく『アウトサイダー』というスマッシュヒット映画と同じものを意図したのだろう。
主人公の不良少年はマット・ディロンが演じている。そして伝説的なギャングのボスだった兄役にミッキー・ローク。友人にニコラス・ケイジ。恋人はダイアン・レイン。さらに兄弟の父親はデニス・ホッパーという豪華キャスト。
言わんとすることはわかるけれど、心が揺さぶられることのない作品だった。あえてモノクロで撮影されているのはすごくよかった。ミッキ・ロークが色盲だという設定に関連しているんだと思う。ペットショップのランブルフィッシュだけがカラーで表現されているので、とても効果的だった。
兄のミッキー・ロークはカリフォルニアに姿を消していたけれど、突然戻ってくる。だけどすっかり以前とちがう人間に変わっていた。どこか心を病んでいるようにも見える。だけど弟のマット・ディロンは昔の兄を信奉していて、自分がイメージする兄のようになりたいと願っている。
そんな弟を、兄が現実に気づかせようとする作品。だけど兄にどのようなことがあったのか、よくわからない。兄弟を捨てた母親と会ったという話題が出てくるが、もうひとつ意味不明。そこがずっと気になっていたので、最後までモヤモヤしたままだった。
だから印象に残っているのは、若くてかっこいいミッキー・ロークと髪の毛がフサフサしているニコラス・ケイジ。そして相変わらず美人のダイアン・レインだけれど、妹役のソフィア・コッポラとのギャップが大きすぎて、いくら監督の娘だとしても出演させるのは不自然だろうと失笑してしまった。ソフィア、ごめんさない。
でもきっとこの映画に感銘を受ける人もいるのだろう。ボクは映画を観るときには、意識を映画にアクセスさせようとする。そしてどこかしら取っ掛かりを見つけてアクセスする。だけどこの映画に関しては、最初から最後までアクセス不能だった。まぁ、こういうときもあるよね。
とにかく豪華キャストの若いころの姿を、ひたすら楽しんだだけの映画だった。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。