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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.445

座間で悲惨な事件が起きたことによって、そのきっかけとなったTwitterでの規制が話題になっている。自殺をほのめかすツイートを削除しようという動き。これには政府が動き、日本のTwitter社も規制することを発表している。

 

そして実際に「自殺や自傷行為の助長や扇動を禁じます」という新しいルールが明記された。

 

このルールを明文化するのはいいとしても、ツイートの削除に関しては反対。ではTwitter社として、具体的にどうするつもりなのか?

 

そのことについてCEOが言及している。

 

ツイッターCEO 自殺書き込み全削除は現実的でない

 

Twitterの創業者のひとりで、現在のCEOであるジャック・ドーシーはこう述べている。

 

「とても残念なことだ。われわれのツールはより健全な方法で使われてほしいと思っている」と述べたうえで、「コメントをすべて削除するなどして、自殺を根本から防ぐことはどんなテクノロジーを使っても不可能だ」と語った。

 

さらに「ツイッターは誰もがメッセージを発信できる公共のもので、自殺を考えている人が助けになるような適切な人とつながることができればいい」とのこと。

 

ボクもこの意見に全面的に同意する。自殺に関する書き込みが悪用されたのは事実だけれど、そのことによって自殺に関するすべてのツイートを削除するべきではないと思う。

 

先日この事件に関して、ある精神科医のコラムを読んだ。巷でよく言われる「自殺したいと言っている人は、実際に実行しない」というのは、大きな間違いだとのこと。ほとんどの人が、何らかのSOSを口にする。

 

だから規制をかけて自殺に関する書き込みを削除してしまうと、そういう人たちを救う道が閉ざされてしまう。規制をかけるくらいなら、自殺に関する書き込みをしたユーザーに対して、適切な相談施設にリンクするようなシステムにするほうが望ましい、と述べられていた。

 

SOSを発信した人に対処するのは、素人ではかなり難しいらしい。頭ごなしに自殺を否定したり、生きることを強制するような対応を取ると悲劇につながることが多い。だけどその一方で、親身になって話を聞いてもらえたり、心の奥の苦悩を吐き出すことで自殺を思いとどまる人が大勢いる。

 

社会から自殺する人を減らそうと思うのならSOSを発信する場をなくすべきではない、というのがその精神科医の意見だった。これはこの記事のCEOの発言ともリンクするよね。

 

統計によると、暴力や犯罪によって命を落とす人に比べて、自ら命を絶つ人のほうが圧倒的に多い。目立つ犯罪に対処するためだけに、救える人の命を見捨てることになるほうが怖い。とても悲惨で悲しい犯罪だったけれど、自殺に関する書き込みのすべてを削除するようなことは避けて欲しいと思う。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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