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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.451

『マーズアタック』という映画を観たことがあるだろうか?

 

火星人が攻めて来るというSFコメディ作品で、驚くような豪華俳優が共演している。B級映画の匂いがプンプンするけれど、面白いのでついつい観てしまう。最終的に地球人を救ったのは、ヨーデルを火星人に聴かせると脳が爆発するというオチだった。

 

この映画で印象に残っているのが、ピアース・ブロスナンの首を切り取って、犬の胴体に付け替えたシーン。普通の映画ならおぞましいシーンだけれど、この作品の雰囲気では笑って観ることができる。あり得ないことを笑い飛ばせる感覚だろう。

 

だけど、現実世界で笑えないようなことが起きている。

 

世界で初めてヒト頭部移植に「成功」 中国で手術=伊中医療チーム

 

タイトルを見て、ぶったまげた! マジか!

 

イタリア人の医師が今月の19日に記者会見を開き、ヒトの頭部移植が成功したことを発表している。医療倫理的な問題があるので、欧米では手術をすることができなかった。そこで中国の医科大学で実施されたとのこと。このイタリア人医師はこう述べている。

 

「約18時間もの手術で、私とチームは死体の頭部を別の死体の脊椎・血管・神経とつなげることに成功した」

 

想像するだけで恐ろしい。いくら遺体同士だとしても、よくこんなことをやったものだ。胡散臭い雰囲気は拭えないけれど、百歩譲って事実だとしよう。でもどれだけ共感しようとしても、この医師は狂っているとしか思えない。

 

もしこれが生きた人間で実用化されるとしたら、考えられるケースはひとつだけ。首から下にガン等の不治の病を抱える人間が、脳の疾患で亡くなった人の肉体と入れ替えるて生きるということになる。考えているだけでおぞましい。ホラー小説が書けそう。

 

ボクはそもそも臓器移植自体に疑問を持っている。それで命が助かった方が大勢いるのは事実だから、否定するわけじゃない。だけど人間の肉体をパーツとして考えて、他人と付け替えるという発想はどうしても受け入れ難い。家族に病気の人がいないからだ、と言われたら返す言葉はないけれど。

 

それでも首をすげ替えるのは問題だろう。人間の意識は全身を通じて成り立っているものだと思う。まったく他人の肉体を、自分の身体として使うことなんてできるのだろうか? 人間としての精神が、この手術によって破綻してしまうことしか見えない。

 

おそらく実用化されることはないだろう。けれど作家として好奇心を刺激されるので、このニュースを取り上げた。こんなことが可能かもと知ることは、フィクションの世界では実用化できるからね。現実世界ではやらないでほしいけれど……。

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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