SOLA TODAY Vol.476
2日前のブログで、スーパーのレジの一部がセルフになったことに抵抗している人の記事を書いた。ところがもしそんな人が利用したら、抵抗どころか卒倒してしまうような店鋪が日本でスタートした。
中国では認知されつつある無人のコンビニが、日本でも試験的に始められている。
Amazon GOよりも早く実用化へ、国内で無人レジのAIコンビニ
ようやく日本でも無人コンビニが始まったかと、このニュースの見出しを見てうれしくなった。中国を追い越すとは言えないまでも、ようやく追いつける下地が出てきたように感じた。おそらく中国の無人コンビニと同じシステムを導入したのだろうと想像していた。
ところが記事を読んでビックリ。意外にもこの無人コンビニは、まったく新しいシステムだった。
中国の無人コンビニは、あらかじめスマホ等でアカウントを登録している人が利用するようになっている。だから入店の際にIDチェックを受ける必要がある。でもこの日本の無人コンビニは、誰でも入店することが可能。決済がSuikaだけなので、Suicaを持っているかどうかの確認があるだけ。
さらに商品の料金精算もかなり画期的なものだった。ボクが想像していたのは、商品についているICタグを使って個別の料金を精算するもの。でもICタグを使用していない。
このコンビニが試験スタートしているのは、JR大宮駅のイベントスペース。先ほど書いたように入店時にSuicaを持っているかのチェックがあるだけで、あらかじめ登録しておく必要はない。
なんとAIを使ったカメラで、入店した人の顔をひとつのアカウントして認識する。複数の人が入っても、それぞれの人物を別のアカウントとして認識する。欲しい商品を手に取って、精算機の前に立てば合計金額が表示される。それをSuicaで決済すればいい。
だったらどのようにして商品の価格を判定しているのか?
商品も同じくカメラを使った AIが認識している。あらかじめ商品の写真と価格が読み込まれていて、入店した人がその商品を取ったことを認識できるようになっている。常に複数のカメラがちがう角度から撮影しているので、ほぼ問題なく精算できるようになっているとのこと。
すごいよね! ICタグなんて使わなくても、商品を登録しておくだけでいいなんて。その登録にかかる手間は、現在のスーパーで利用されているポスシステムの商品登録と大して変わらないものらしい。
もしAIが商品の価格を判定できない場合、すぐに管理している人間に確認がいくようにプログラムされている。今のところ想定されているこの無人コンビニは、最低でも一人の人間がバックヤードで待機していることを想定している。それでも従来のコンビニで必要となる人件費に比べたら、システムにかける導入費用はすぐに償却できるとのこと。
防犯カメラと連動することで、商品の万引きにも対応可能。最初から顔を隠すような人物には、おそらくアラームが通知されるようになっているのかもしれないね。
まだまだ改良する余地はあるだろうけれど、かなり実用的にものになっている。セルフレジくらいで不満を言っている人は、もう生活していけないかもしれないよ〜〜!
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