お金の正しい使い方
なんと今日はクリスマスイブ。ついこの前にお盆だったような気がするのに、もうイブだなんて……。
もっと驚いたのは、1週間後は大晦日だということ。もう2017年も終わりなんだね。
イブなので、我が家も今日はクリスマスパーティーを決行。午前中に家を出て、神戸元町の大丸へ向かった。日曜日のイブなので混雑するのはわかっている。だからできるだけ早く買い抜けるために、開店してすぐの時間を狙った。
一気にマグロ、ロブスター、チキン等の食材、そしてケーキをゲットして30分足らずで脱走。ギリギリ午前中には自宅へ戻ってきた。シャンパンは以前に買ってあったので、すぐに宴会へ突入。あっという間に全部をたいらげてしまったw
数ヶ月ぶりにお酒を飲んだので、食後は睡魔に降参。京都で行われている高校生の駅伝大会の中継を途中で断念して爆睡してしまった。
だけど目が覚めたらすぐに仕事。年中無休を継続中だから、ここで途切れるのは嫌だからね。いつもどおりにきっちり仕事をして、このブログを書いている。
午前中にデパ地下に行って思ったけれど、好きなものだけを選んでお金を使うのは気持ちがいい。せっかくのパーティーなのに、妥協するのはつまらない。自分が本当に楽しめることに支出するのが、お金の正しい使い方だと思う。
そんな見事なお金の使いっぷりを堪能させてくれる映画を観た。
『八十日間世界一周』という1956年のアメリカ映画。ジュール・ヴェルヌの有名な小説を映画化したものだけれど、あまりに有名すぎて今まで観たことがなかった。興味半分で鑑賞してみたけれど、こんなに面白い映画だとは知らなかった。
主人公はフォッグというイギリスの富豪。フォッグは自分が所属するクラブの富豪たちと80日間で世界を一周できるかどうかを賭ける。映画の時代は1872年なので飛行機はない。最低でも3ヶ月はかかるのに、80日という無謀な旅に出る。
召使として採用したばかりのパスパルトゥーを連れ、全財産をバッグに詰めて旅に出る。イギリスは賭け事の好きな国だから、誰もがフォッグの世界一周についてお金を賭ける。ほとんどが失敗の予想だった。
だけどフォッグは着々と旅を進める。莫大な資産を使いまくることで、この写真のような気球を使ったり、船を買い取ったりする。とにかく金にモノを言わせて世界を駆けめぐる。そのお金の使いっぷりのよさに、ほれぼれしてしまう。
焦ったクラブのメンバーたちは、妨害工作に走る。その結果ギリギリで約束の時間に到達できなかった。全財産を失ったと絶望するフォッグだけれど、まだ勝負はついていなかった。日付変更線というオチを使うことで、残り数秒という時間で賭けに勝つというエンディング。
3時間近い大作だけれど、最後まで飽きることなく楽しめる作品だった。時間に正確でいつも冷静なフォッグと、女好きだけだけれど主人に忠実で機転のきくパスパルトゥーとのコンビが最高だった。
驚いたのはエンドロールのクレジット。いきなりシャーリー・マクレーンの名前が出てきた。えっ、どこに出てたん?
調べてみるとインドで助けて、イギリスまで連れ帰った未開部族の姫が彼女だった。あまりに若すぎて綺麗で、まったくシャーリーだとわからなかった。まだこの映画でデビューして3作目なので、本当に駆け出しのころだったんだね。
それ以外に驚いたのが、フランク・シナトラやマレーネ・ディートリヒの名前。まったくどこに出ていたかわからなかった。これまた調べてみると、フランクはバーのピアニストで、マレーネはサロンのホステスだった。これはわからん〜〜!
実は他にも有名人がチョイ役で出演している。実はこの映画が『カメオ出演』という言葉の始まりらしい。そういう意味でも、ゴージャスな映画だった。とにかく主人公のフォッグのお金の使い方は最高。あんなふうにお金を使うべきだと、真剣に思った映画だった。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。