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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.497

SNS全盛の現代社会において、言葉が持つパワーは無視できない。本が売れないとはいえ、活字を読まないわけじゃない。何十億という人々が発信する文章がネットにあふれている。

 

そのなかには人を勇気づけるものや感動させるものだけではなく、不快な気持ちにさせたり、誹謗中傷の嵐となっているようなものもある。運営会社は悪影響をもたらす文章を排除しようとしてアルゴリズムをアップデートしたり、人海戦術で対応している。

 

だけど今のところ、それらの対応が万全でないことを大手の運営会社が認めて謝罪している。

 

ヘイトスピーチ判別の難しさ、Facebookが認める

 

その会社はFacebook。ヘイトスピーチに対する判別の難しさを認め、適切に対応できなかったことを謝罪している。記事を読んだけれど、さすがにこれは判別不能だろうと感じた。

 

例えば明らかに禁止ワードを使用しているものは排除できる。これはTwitterでも同じで、あるワードを多用すればアカウントが凍結される。ただ問題となるのは、ヘイトスピーチのように文章化されたもの。

 

その内容を読み込まないと、ヘイトスピーチであるかどうか判断できない文章が多い。その結果、問題ない記事を削除してしまったり、かなりマズい内容の記事が残っていたりする。

 

たしかにこれは難しいよね。だって投稿される記事は、とんでもない数にのぼる。コンピュータのアルゴリズムで引っかからないものをチェックするのは、かなりの労力を要する。それもひとつの記事に何時間もかけているわけにはいかない。そうなるとどうしても表面的な判断になってしまう。

 

もうひとつ難しいのは、『線引き』だと思う。どこまでが大丈夫で、どこからアウトなのか。その物差しをどのようなものにするかによって、下される判定は社会に影響を与えてしまう。この記事でも触れられているけれど、『ネットの中立性』が保てなく可能性があるから。

 

ヘイトスピーチには民族的な問題や、宗教的なことに関するものが多い。だからその『線引き』によっては、特定の宗教や民族を擁護したり、非難していると判断されかねない。かといって野放しにするととんでもないことになる。

 

最終的にはAIに頼らざるを得なくなるのだろうけれど、当面のあいだは利用者の指摘に頼るしかないんだろうね。こんな記事があった、と通報してもらうしか方法がないのかも。

 

こんな時代だからこそ、ボクたちとしては『読む力』を育てる必要があると思う。うまい文章の書き手は巧みに文字を操るので、強烈な悪意を文章に埋もれさせて、そうだと感じさせないような記事を発信することができる。

 

そんな悪質な文章を見抜ける読解力を持たないと、他人の意見に振り回されてしまうことになる。できるだけ多くの文章に触れて、言葉が持つパワーを実感することが必要だと思う。SNSの運営会社任せにするのではなく、自衛することが大切だろうね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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