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高羽そらさんインタビュー

祇園マハラジャと言えば…

やっと、仕事を一つ終えた。小説というものは、どこかでキリをつけなければ、いつまでも続けてしまう。だから締め切りはとても大切なんだよね。

 

明日からは次の仕事にかかる。それを終えてから、ようやく新作かな?

 

さて最近よく見かけるのが、『バブリーダンス』でブレイクしている登美丘高校ダンス部。以前彼女たちのドキュメントを見たことがあるけれど、マジですごいよね。まさにバブルの時代を象徴したような素晴らしいダンスだった。

 

ここのところ景気が上向きで、ちょっとバブルのころに雰囲気が似ている。そのことを象徴するかのように、昨年の9月に各地でマハラジャというディスコが復活している。クラブじゃなくて、ディスコだよw

 

京都のマハラジャは祇園にあって、ボクは友人たちとよく行った。個人的にはディスコが嫌いだったけれど、そんな時代だから仕方ない。その他にもいくつかディスコがあって、イヤイヤながら友達に付き合った記憶がある。

 

そんなディスコブームの火付け役になった映画がある。昨日、久しぶりに見直してみた。

 

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『サタデー・ナイト・フィーバー』という1977年のアメリカ映画。主演したジョン・トラボルタがブレイクした作品。この前年に『キャリー』というオカルト映画に脇役で出演しているけれど、ほとんど目立たなかったからね。

 

何度も観ている作品だけれど、久しぶりに鑑賞してやはりいい映画だなぁと思った。どうしてもダンスシーンばかりが取り上げられるけれど、映画の主旨はそこにはない。この作品はダンス映画やミュージカル映画としてではなく、人間ドラマの部分に注目するべき。

 

主人公のトニーは、ペンキ店でイヤイヤ働いている。そこにいる中年の従業員を見ていると、くたびれた自分の未来を象徴しているように思ってしまう。そんなトニーが唯一輝けるのが、ディスコのステージだった。

 

ダンスの才能を持つ彼にとって、唯一自分が自信を持てる場所だった。だからダンスコンテストで優勝することに執念を持っている。だけど満たされないものを同時に感じている。何かおかしい。そんなことを思いながらも、仲間とのバカ騒ぎに付き合っている。

 

女性のケツを追い回したり、殴られた友人の復讐のために暴力に明け暮れたりする。エリートだった兄が神父を辞めると知って、どこか安心するような人間だった。だけどこのままでいいのだろうか? その思いがずっと離れない。

 

そしてダンスコンテストでそのことを知る。自分より圧倒的に上手いダンサーなのに、地元の人間でないというだけでトニーへ優勝が転がり込む。そこで初めてトニーは気がつく。

 

自分が『井の中の蛙』だったということを。そして「ここにいてはダメだ」ということを。

 

地元の仲間に囲まれて、自己満足していても何も生まれない。待っているのは自分の父親と同じような人生だけ。自分より上手いダンサーなんていくらでもいる。このままここにいてはいけない。そしてブルックリンを出てマンハッタンに向かうというところで、この映画は終わる。

 

人間の心の成長が描かれた見事な作品だと思う。だからこそトニーはカッコいい。変わることには勇気がいる。だからほとんどの人は、変わらなくてもいい理由を必死で見つける。でもトニーは目をそむけず現実に向き合って、次の一歩を踏み出そうとする。そこが素敵なんだよね。

 

久しぶりにこの映画をみて、続編の『スディン・アライブ』を観たくなった。ボクは、この続編がめちゃめちゃ大好き。おそらく20回は観ているはず。

 

一歩踏み出すことで、マンハッタンに向かったトニーの6年後が描かれている作品。久しぶりに観たくなったので、TSUTAYAに行くか〜!

 

decoration/dcr_emoji_238.gif『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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