SOLA TODAY Vol.510
世界的にはキャッシュレス社会へと移行しつつあるのに、日本はいまだに現金信仰が強い。時代の流れに逆行しているのは明らかなんだけれど。どの程度の人がキャッシュレス化を拒んでいるのか?
そんなアンケート結果をまとめた記事があった。
キャッシュレス社会を希望する人は48.6%。金銭感覚が麻痺するとして、半数以上の51.4%はキャッシュレス化に反対のようです。
これは博報堂が昨年の12 月に発表したアンケート。なんと半数以上の人が、キャッシュレス化に反対している。
男女別の比率を見ると面白い。男性の反対は41.3%だけれど、女性の反対は61.5%にもなる。お金を使うことに関して、女性のほうが保守的らしい。
年齢別の結果も興味深い。若い人のほうが賛成しそうだよね? だけど実際はその反対。年齢が上がるにつれて、キャッシュレス社会に賛成する人が増えている。年齢が上がることで、釣銭を気にせずに支払いできるキャッシュレスのほうが便利だと感じるらしい。
キャッシュレスに賛成する人と反対する人の意見もまとめられているので、気になる人は記事を読んでほしい。まぁ、だいたい想像がつくけれどね。
キャッシュレス社会へと本格的に移行する場合、中心となるのはクレジットカードだろう。現金を引き出して電子マネーをチャージしているようでは、キャッシュレスとは言えない。クレジットカードを直接使うか、電子マネーのチャージもクレジット払いにするべき。
仮想通貨を手に入れるにもクレジットカードは必要だし、モバイル決済を支えているのもクレジットカードだろう。だからクレジットカードに対して不信感のある人は、どうしてもキャッシュレス化に賛成できない。
セキュリティの面から言っても、クレジットカードほど安全なものはない。もし落としたり盗まれたりしても、すぐにストップをかけることができる。クレジット会社には盗難補償もついている。日本で発行されたカードなら、仮に不正利用されても被害額をゼロにできる。
だけど現金なんて、落としたり盗まれたりしたらどうしようもない。クレジットカードを失くすような人は、現金だって落とす可能性があるからね。
金銭感覚が麻痺するというのも誤解。クレジットカードなら、ウェブ上でいつでも買い物の履歴が確認できる。だけど現金なら、詳細な家計簿をつけていなければ何を買ったかは記憶から消えてしまう。キャシュという現物があるから、浪費癖が抑えられるというのは幻想でしかない。
セキュリテイに関する技術も以前とちがって格段に進歩している。不正利用や金銭感覚が麻痺するのではと不安な人なら、毎日カード利用状況を確認しておけばいい。3ヶ月くらい過去のことなら、簡単にさかのぼってチェックできる。
現金管理の手間は、店舗の負担を増しているだけ。それゆえ経済が停滞する要因となっている。中国が大きく経済発展している背景として、キャッシュレス社会が後押しているのはまぎれもない事実。
最終的には日本人の意識が変わらないと、キャッシュレス社会になるのは難しいかもね。変化が怖いのはわかるけれど、もっと現実を直視するべきだと思う。このままでは、日本という国はガラパゴス化してしまうよ〜!
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