小説以外
今日は節分ということなので、恵方巻きが大量に売れているんだろうね。我が家はそんなアホな催しに興味がないのでスルー。
それよりも節分といえば、我が家にとっては結婚記念日になる。今日で満21年。当たり前だけれど、明日から22年目に入る。
いずれお祝いの食事に行くつもりだけれど、今日のところは夕食にシャンパンで乾杯する。何はともあれ、二人とも健康で結婚記念日を迎えられるのが一番だよね。
そして明日は立春だから、新しい1年が始まる。ボクにとっては、元旦よりも強く新年を意識している日。そんな新年を直前にして、思い切り気合が入る本を読んだ。
『小説以外』恩田陸 著という本。
恩田さんといえば、昨年に直木賞を受賞された作家。小説家としてデビューされたのは1991年で、すでに多くの作品を残されている。恥ずかしながら、ボクはまだ恩田さんの小説を読んだことがない。勉強不足で、直木賞を取られるまで詳しく知らなかった。
そこで手にしたのがこの本。これは小説ではなく、デビューされてから2005年に本屋大賞を受賞されるまで、各誌に発表された恩田さんのエッセイを収録したもの。とにかくどのような作家なのか知りたくで、この本を選んだ。
なんとボクとほぼ同世代。だからエッセイがめちゃめちゃ面白い。同じ時間軸を生きてきたから、著者の社会に対する感覚がスッと心に入ってくる。そして小説や映画に対する感覚が、どこかボクと似ている。今まで恩田さんの作品に接していなかったことを、ちょっと後悔している。
ジャンルを超えた作風も興味がある。ミステリだけでなくファンタジー的な物語も書かれるらしい。ますます興味が出てきた。そのエッセイのなかで、ファンタジーについて書かれていた内容を読んで驚いた。なぜなら、ボクとまったく同じだったから。
異世界について書かれたファンタジー作品は、『指輪物語』、『ナルニア国物語』、そして『ゲド戦記』の3作しか認めない、とのこと。
そう、そう、そう。ボクもまったく同じ。ボクにとって真性ファンタジーと呼べる作品は、この3つだけだと以前から思っていた。同じことを考えている人がいたなんて。
もうひとつ笑ったのは、映画の『マトリックス』の続編についての感想。あはは、これまたボクと同じ。あれは明らかに失敗だったものね。
とにかく驚いたのは、読まれている本の多さ。ボクもかなり乱読しているほうだけど、著者の足元にも及ばないだろう。それほどあらゆる作品に対する洞察が深い。
その読書量を裏付けるように、文章がとにかくうまい。作家だから当たり前なんだけれど、ひとつひとつの言葉が生き物のようなオーラを放っている。やはり文章上達の基本は、どれだけ多くの本を読むかだ、と再認識した。明日からの新年を迎えて、読書に対するモチベーションを、強烈に高めることができた。
そして彼女の作品を、ぜひ読んでみたい。直木賞の受賞作は図書館での予約待ちなんだけれど、とりあえずすぐに読める本から手にしようと思っている。きっと今のタイミングが最適なんだろうけれど、素晴らしい出会いになるような予感がしている。
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。
関大生さん、コメントありがとうございます♪
ケースバイケースですね。体外離脱の世界は、その人の意識の世界です。
だからほとんどが妄想のようなものなので、そのパートナーに大した意味はありません。
ガイドが接触している場合もあるでしょうが、ほとんどが自分の一部だと思えばいいと思います。
まぁ、あまり気にしないことですね(笑)
高羽そら先生いつも質問ばかりしてすみません。あのちょっと夢体脱のことで聞きたいのですが某提示版をちょっとみたんですけど夢体脱の世界で提示版ではパートナーといわれる毎回夢体脱の世界に登場する存在がいると複数の提示版やブログで報告されていたんですけど何者なんだと思いますか?そら先生はいつも一人で夢体脱の世界を旅している印象だったので気になりました。