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高羽そらさんインタビュー

おせっかい、という優しさ

寒さは厳しいけれど、晴天なのは太平洋側のいいところかも。日本海側は、また大雪だものね。

 

そんな寒さに弱いのが、パソコンやスマホのバッテリー。まだ新しいバッテリーなら問題ないだろうけれど、ボクが使っているMacBook Airは今年の6月で5年になる。そしてiPhone6sは無償でバッテリーを交換してもらっているけれど、機器自体は3年目に入っている。

 

だから寒さのせいだけじゃないかもしれないが、ここのところバッテリーの不具合が続いていた。パソコンは正常に充電できず、すぐに残量が減る。スマホも、先日突然にシャットダウンして、60パーセントの表示が一気に10パーセントになったりした。

 

だけど寒波が少し和らぐと、どちらも安定して動いている。昨日からぐっと冷えたので少し心配だけれど、今のところ普通に使うことができる。

 

面白いもので、パソコンも生き物と同じだと感じることがある。無造作に充電すると、うまく充電できない。だけど声をかけてあげて、おせっかいかと思いつつ注意を払っていると、正常に充電するんだよね。

 

もしかしたら、おせっかいというのは、優しさなのかもしれない。そんなことを感じる映画を観た。

 

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『さらば冬のかもめ』(原題: The Last Detail)という1973年に公開されたアメリカ映画。写真にあるとおり、まだ若いジャック・ニコルソンが素晴らしい演技を見せてくれた。

 

そのジャック・ニコルソン演じるのが、海軍下士官のバダスキー。同じ下士官のマルホールとともに、ある任務を命令される。それはまだ18歳のメドウズという水平を、ポーツマス海軍刑務所に護送するという任務。

 

日数が余分にあり、日当もたっぷりもらえる。手早く護送して、海軍基地の外で遊ぶことも可能。だからバダスキーとマルホールの二人は、喜んで任務を引き受ける。ところがメドウズと知り合ってから、事情が変わってくる。

 

たった40ドルを盗んだだけで、懲役8年の判決を受けている。貴重な20代前半を棒に振ってしまうことになる。それも本人に聞いてみると、募金箱に手をかけただけで、実際に現金は手にしていないらしい。

 

重い量刑になったのは、その募金箱がたまたま司令官夫人が設置したものだったから。ちょっと万引き癖のある青年だけど、護送を依頼された二人はメドウズが可哀想になってくる。

 

だからと言って、裁判のやり直しを求める権利も気力もないし、刑務所に連れて行くしかない。もし任務に失敗すれば、逆に自分たちが海軍をクビにされてしまう。そんな彼らの複雑な思いが交錯した珍道中が、この物語の見もの。

 

メドウズが知れば知るほど純な青年だと知ったバダスキーは、せめて護送のあいだにいろいろなことを経験させてやろうと決心する。未成年なのに酒を思いきり飲ませてやったり、大麻も吸わせてやった。

 

さらにメドウズが童貞だと知ると、売春宿にも連れてやり『筆おろし』を経験させてやる。高飛車な相手に怒ることを教えてやったり、ケンカの方法も仕込んでやる。まったく役に立たないことだし、刑務所へ行くことは免れない。単なるおせっかいでしかない。だけど、そうせずにはいられなかった。

 

メドウズも二人を信頼して、初めてできた親友だと感謝する。チャンスがあっても逃げようとしない。ラスト近くで刑務所に向かう直前、魔がさして逃げようとしただけ。二人にボコボコに殴られて刑務所に護送される。

 

刑務所では、傷だけらのメドウズを見て二人は詰問される。「もしかしてメドウズは逃げようとしたのか?」でも二人は否定する。もしそうだと言えば、彼の罪が重くなってしまうから。

 

地味だけれど、めちゃ笑ったし、本当に素晴らしい映画だった。特にジャック・ニコルソンの演技が秀逸。いい加減なやつなのに、妙に優しいところがある。これは何度観ても飽きない作品だと思う。こんな優しさもあるんだね。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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