面白さに理屈なんていらない
すっかり日本では恒例になった2月22日の『猫の日』。調べたことがないからわからないけれど、きっとこれは日本だけのものだよね?
ニャン、ニャン、ニャンで『猫の日』なんて、どう考えても日本語の発想だから。まぁせっかくなので、例年どおりに便乗しておこう。
ということで2018年2月22日のミューナくん。Instagramとはちがう写真をアップしてみた。だけど黒猫なので、あまり変わらないよなぁ〜www
今年の6月で12歳になる老猫。でも今のところは健康でいてくれるので、なかなか親孝行な息子さんだわ。いつまで一緒にいられるかわからないけれど、できるだけ元気で、そして幸せを感じて暮らして欲しい。そしたボクや妻より早く死ぬこと。君を置いてボクたちは逝けないからね。
さて、めちゃめちゃ面白い映画を観た。とにかく笑うし、飽きさせない。だけど冷静に考えると、ストーリー的に面白いわけじゃない。この映画は、キャラが立つ面白さを教えてくれる作品だと思う。
『パリより愛をこめて』という2010年のフランス映画。だけど写真のジョン・トラボルタを見てもわかるように、ハリウッド臭がプンプンする作品だった。
主人公のジェームズ・リースは、フランスのアメリカ大使館で大使の秘書として働いている。だけど同時に見習いのCIAエージェントという設定。そんなジェームズに指令が下る。
ジョン・トラボルタ演じるチャーリー・ワックスというエージェントがパリに向かう。空港へ迎えに行き、彼の助手として働けという任務。先ほどの写真で見たとおり、エージェントというよりはマフィアのようなスキンヘッドのチャーリー。空港での出会いから大笑いする。
チャーリーは優秀だけれど、とにかくはちゃめちゃ。すぐ銃をぶっ放すし、悪事を企むマフィア等を殺しまくる。リアルに考えると笑えないシチュエーションなんだけれど、ジョン・トラボルタの演技が面白すぎて爆笑してしまう。
ジェームズの頼りない雰囲気が、この面白さに輪をかける。ちぐはぐな二人のコンビが、テロ事件を未然に防ぐという物語。クライマックスは、恋人だと思い込んでいた女性とジェームズが対峙するシーン。ジェームズはハニートラップにかかっていて、情報を奪われていたとう設定になっている。
恋人がイスラム思想に傾倒しているのはわかるけれど、テロの目的はもうひとつはっきりしない。さらに麻薬の密売組織等も、かなりいい加減な連中。ストーリーだけを考えたら、相当ボロのある作品。
だけどそんなことはまったく忘れてしまう。面白さに理屈なんていらない。そのことをモロに感じさせてもらえた。この二人のキャラが見事に立っているので、どんな状況になっても楽しめる。映画とはこうあるべき、とドヤ顔で語っている監督たちの顔が頭に浮かぶ作品だった。
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