SOLA TODAY Vol.543
「サトシ・ナカモト」という名前を聞いたことがあるだろうか?
ビットコイン等の仮想通貨に関心がある人は、耳にしたことがあるはず。もっと深く仮想通貨に関わっている人は、この人物が書いた論文を読んでいるだろう。
この「サトシ・ナカモト」が、ビットコイン等の仮想通貨を構成しているブロックチェーンという暗号技術を論文にして発表した。この論文を具体化したものがビットコインであり、イーサリアム等の他の仮想通貨もそれに準じている。
ところがこの「サトシ・ナカモト」が、どこの誰なのかわからない。都市伝説のようになっていて、様々な噂が流布されている。名前からすると日本人だと思うけれど、日系の人物かもしれない。
そんな謎だらけの「サトシ・ナカモト」の正体について検証した記事。
仮想通貨の父「サトシ・ナカモト」の正体がバレているのは本当か
この「サトシ・ナカモト」を主人公にするだけで、ちょっとした映画ができるのではないかと思う。とにかく謎だらけ。ブロックチェーンが完璧なプログラムだけに、その技術を公表した人物のことが気になる。
普通なら名声を得ようとして名乗り出ても不思議じゃない。事実、自分が「サトシ・ナカモト」だと公言する人が何人か現れたが、すべて偽物だった。だったら、本当の「サトシ・ナカモト」どこにいるのか?
この記事によると、ナカモトのことを知っている人がいるらしい。仮想通貨について一緒に研究していたが、「他のことをやる」と研究者仲間にメールをして、そのまま姿を消したらしい。ただ大きな問題がある。
ナカモトは姿を消す前に、すでに100万ビットコインを手にしてた。消えた当時は大して価値がなかったけれど、今はとんでもないことになっている。最近の相場でも100億ドルになる。
もしナカモトがこのビットコインを市場で売ってしまうと、暴落するのは確実。だからビットコインの保持者は戦々恐々としている。ナカモトを探せ、という雰囲気になっているんだろう。
今のところ定説となっているのは、1975年生まれで日本で暮らしていた。電子メールの内容から、英語のネイティブスピーカーであるらしい。まぁ、これも都市伝説化しているけれどね。
最近の説で有力なのは、アメリカ政府がナカモトの正体を突き止めたというもの。米国土安全保障省(DHS)と米NSA(国家安全保障局)はナカモトが誰かを知っているらしい。記事によると、
『ナカモトは数多くの電子メールやポストなどを残している。それらの文体の特徴をあぶり出し、「PRISM(プリズム)」と呼ばれる大規模な監視プログラムなどを使って、すでにナカモトを見つけ出しているという。プリズムを使えば、何兆ともいわれる電子メールを分析することでき、指紋のような個人の特徴を導き出すことができるというのだ』
このシステムを使うことで、1ヶ月もしないうちにアメリカ政府はナカモトを見つけたとのこと。本当だろうか?
とにかくいまだ正体を現していないのは事実。世界の人が注目しているけれど、「サトシ・ナカモト」は名乗り出るつもりはないらしい。仮想通貨の流行とともに、しばらくはこの話題が続きそうだね。
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