あえて失くすことに意味がある
今日は朝からずっと大雨の神戸。夕方になって風も強くなってきたので、嵐っぽい雰囲気になっている。今日は引きこもりの日なので、かなり助かっている。
よく降るけれど、暖かい雨のはず。ところがボクは、その気温を感じていない。なぜなら、今日は断食日だから。
断食すると身体が冷える。だから真冬のあいだは、週に1度の36時間断食をお休みしていた。3月になって気温が上がってきたので、今日から復活することにした。
やっぱり冷える。食べ物を消化する熱というのは、思ったよりも高いということだろう。いつもはボクのほうが体温は高いのに、今日は妻の手に触れるとほっとするほど温かい。それほどボクの身体が冷えているんだろう。
でも断食の効用は、思っているよりも大きい。空腹を楽しんだり、食べることの意義を見直したりと、精神的なプラス面はいくつもある。胃腸を休ませることで、肉体的なメリットもある。だけどそれだけじゃない。
ボクが断食中に感じる最大のメリットは、時間の認識が変化すること。今日のように引きこもりで仕事をしていると、食事の時間のために中断することになる。妻と一緒に台所に立って、調理の準備から、食後の食器洗いまで時間を使う。これが意外に馬鹿にならない。
昼食でも夕食でも、1時間くらいは必要になる。合計すると2時間。
今日のような断食日は、その2時間を仕事に当てることができる。そうするとブログを書く時間を確保できたり、資料を読み込んだりすることもできる。普段なら小説を書くことに費やしている時間を、他のことにも使うことができる。だから今日は、とても仕事が進んだ。
そして同時に、食事の時間の大切さも実感できる。食事を作ったり、食べたり、後片付けをすることで、生活にリズムが生まれているのを実感できる。今日のようにずっと仕事をしていると、自然と煮詰まってくる。だから気持ちの切り替えに苦労する。
普段使っている時間をあえて失くしてみることで、新しい意味を見つけることができる。これは想像でやれるものじゃない。実際に行動に移して、ようやく実感できることだと思う。今日は仕事の充実とともに、食事の時間の大切さを再認識することができた。
さて、ボクのブログは読書メモや、映画の鑑賞メモも兼ねている。読了した本を紹介しておこう。
「革命のファンファーレ 現代のお金と広告』西野亮廣 著というビジネス本。
西野さんは、知ってのとおりキングコングの西野さん。漫才師であるけれども、彼に肩書きなんて意味がない。絵本作家でもあるし、事業家でもあるし、これから先は映画プロデューサーとして名を知られていくかもしれない。なんせ『ディズニーを倒す』が、彼の宿願だからね。
とてもいい本だと思う。ボクは前作の『魔法のコンパス』も読んでいるし、普段から西野さんのブログを熟読している。さらにTwitterやFacebookもフォローしているので、この本に書かれていることはほとんど知っている。
だけどまだ西野さんのことを知らない人は、ぜひ読んでみるべきだと思う。おそらく今までの既成概念が、一気に吹っ飛ぶと思う。そして元気が出てくるだろう。よっしゃ、負けずに俺もやってみるか、という気持ちになれる本。
行間がほどよく開いているので、読書慣れしていない人でも読了できるはず。オススメの本だよ!
『高羽そら作品リスト』を作りました。出版済みの作品を一覧していただけます。こちらからどうぞ。