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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.598

「ボディ・ポジティブ」という言葉を知っているだろうか?

 

欧米で盛り上がっているらしいけれど、ボクはまったく知らなかった。歓迎すべき素晴らしい概念なんだけれど、少し迷走しているらしい。

 

欧米で盛り上がる「ボディ・ポジティブ」、そして迷走

 

「ボディ・ポジティブ」とは、『画一的な美の基準から解放されて、外見や体型の多様性を受け入れるというもの』と説明されている。

 

ファッション業界やメディアは、人間の外見についてある種の『美』を強制してきた。その象徴がファッションモデルや映画スターであって、人間が到達するべき究極的なゴールだと言わんばかり。

 

ところが近年の欧米では、人それぞれでいいのでは、という意識に変わりつつあるそう。LGBTが一般的になってきたのと同じように、人間の外見についても多様性を認めていこう、ということなのだろう。

 

いいことだよね。人間というのは人種や国によって、あるいは同じ国の人でもそれぞれの人に個性というものがある。ある基準を正解としてしまうことで、それに外れる人は不正解であるかのような印象を持ってしまう。まぁその印象に便乗して、ファッション業界や美容業界等は利益をあげてきたんだけれどね。

 

それを見直そうという動きなんだけれど、どうやらうまくいっていないらしい。

 

なぜなら、「ボディ・ポジティブ」=肥満の容認、という雰囲気になっているから。つまり今まで『美』からオミットされていて肥満の人にとって、自分たちの時代が来たみたいな様相になっている。

 

当然ながらその反動が起きる。極端に痩せている人に対する、非難や中傷が増えているとのこと。結局は、オミットする対象が変わっただけらしい。

 

このあたりが、どうも人間らしいよねw  人間という生き物は、自分の周囲に柵を作りたがる。特定の概念でくくることで、その柵の外にいる人を変人扱いする。身近なところでは学校や職場でのイジメであったり、国家単位になると戦争ということになる。

 

本来は多様性を認める概念なのに、柵を作ってしまえば本末転倒になってしまう。本当の意味での「ボディ・ポジティブ」が浸透するには、まだまだ時間がかかりそうだね。

 

ボクのうがった見方だけれど、やはり綺麗なものは綺麗。多様性を認めるべきだと思っていても、不摂生ゆえに肥満している女性と、ハリウッドの最前線で映画に出演している女優さんのどちらかを選べと言われたら、ほとんどの男性の答えは決まっている。反対に女性の立場でも同じ答えだと思う。

 

多様性という耳障りのいい概念を持ち込むことで、これまで『美』の概念から外れていた人たちが逆襲しているように感じてしまった。まだ心のどこかで、本当は肥満であることにコンプレックスを抱えている人が多いんだと思う。だから痩せている人を攻撃するのでは?

 

多様性を認めるということは、こうした障害を乗り越えていく必要があるんだろう。人間の心理の面白さを感じた記事だった。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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