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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.618

中国という国に対しては、ひと言で表現できない複雑な感覚を抱いている。共産党の一党支配による独裁政権は、強大な軍事力によって周辺諸国に恐怖を与えている。

 

その一方で、ITの先進国として世界経済を牽引している。そんな中国の素晴らしい面を再認識した記事を読んだ。

 

「事故前提の中国無人運転車」の公道走行試験

 

先日グーグルの子会社が、年内に完全自動運転のタクシーを走らせることを表明した。世界中で自動運転車の走行試験が実施されていて、当然ながら中国でも行われている。その方法が、合理的で現実的であることに感銘を受けた。

 

国としてガイドラインが定められていて、実際の運用にあたっては各自治体の裁量に任されているらしい。走行試験にあたって懸念されるのは交通事故。

 

責任の所在を明確にするため、自動運転中であろうと、事故の責任は同乗しているドライバーに課せられる。もちろんスピード違反等の罰則も、ドライバーが責任を負うことになる。つまり一般の車と同じ扱いを受ける。

 

そのガイドラインの背景にあるのは、現状では事故が避けられないことを認めていること。自動運転を制御するAIは、より多くの状況を学ぶ必要がある。一斉に自動運転車に入れ替わるのではなく、当面は従来の自動車と混在して走ることになる。

 

事故が起きるのは、大抵は人間が関与している場合。無謀な運転や飲酒運転だけでなく、思い込みや意思の疎通がうまくいかないことで接触事故が起きたりする。そうした状況をAIに学ばせる必要がある。だから事故が起きると仮定したうえで、公道走行試験を行っている。

 

北京のシステムはとてもユニーク。自動運転の試験を実施したい車が申請すると、教習所等の閉鎖された場所で運転免許試験を受けなければいけない。一般のドライバーと同じように、坂道発進や車庫入れの試験を、完全自動運転で受けること。

 

それに合格すると、技量に応じて運転免許証が発行される。その後はどうぞ自由に走ってくださいということ。その代わり、免許の種類に応じた保険に加入することが義務付けられる。事故が起きることを前提にしているから。

 

日本はどうだろうか? ゼロリスク大国である日本では、事故が起きてはいけないという前提で試験が行われている。どうすれば事故が起きずに試験運転ができるかばかりに神経を使っている。それでは実際に公道を走ったとき、不測の事態に対処できない。

 

日本はゼロリスクの発想を捨てないと、いつまでも前に進めない。事故が起きることを前提にして、そのうえで公道試験を進める中国の方法のほうが、どう考えても現実的。一定の基準を満たせば、すぐにでも自動運転車を実用化できるだろう。

 

そりゃ中国はどんどん進化するはず。リスクを取ることを受け入れないと、日本は遅れを取るばかりだろうなぁ。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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