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高羽そらさんインタビュー

SOLA TODAY Vol.622

人間の記憶は脳にある、と誰もが思っている。ある程度は事実だと思うし、実際に交通事故等で頭を負傷すると、記憶が失われてしまうことがある。

 

だけど本当に記憶のすべては、脳に保存されているのだろうか?

 

ボクが脳に持っているイメージは、スマートフォンのようなモバイル端末。ある程度の記憶をそこに蓄えているけれども、生まれてから現在までの膨大な記憶は、どこか別の場所にあるのでは、と直感している。

 

脳の機能は、その記憶の貯蔵庫にアクセする、『自我』というアクセスコードを保有した端末のような気がしている。SF小説のような考え方だけれど、それほど突飛な発想ではないと感じる記事を読んだ。

 

「記憶を移植」 米研究者らがアメフラシの遺伝子で成功

 

海に住む軟体動物であるジャンボアメフラシを使って、特定の個体の記憶を、別の個体に移植することに成功したとのこと。もうビックリ!

 

詳しくはリンク先の記事を読んでもらえばわかる。記憶の移植は、遺伝子のRNAを使って行なっている。RNAというのは、DNAの情報を受けてたんぱく質等を合成する働きを持つ。いわゆるメッセンジャー的な機能を有している。

 

アメフラシがある種のストレスを受けて、それに適応する反応を身につけた。そのアメフラシのRNAを別の個体に移植すると、ほぼ同じような反応を示す。移植されていない個体は、まったくちがう反応を見せた。

 

さらに研究が進むだろうけれど、この実験の成功は大きな意味を持っている。

 

これまで記憶というのは、脳内の神経細胞を接続しているシナプスに蓄えられているというのが定説だった。ところがこのアメフラシの例は、まったく脳を介していない。

 

この実験を行なった教授も、「もし記憶がシナプスに貯蔵されているのなら、我々の実験が成功するはずがない」と述べている。

 

つまり記憶というものは、神経細胞の核に蓄えられている、ということになってしまう。これだけでワクワクする。

 

最終的にはどういう結論になるかわからない。だけどこれまでの常識を、改めて考え直す段階であるのは事実だろう。人間の記憶というものは、本当に不思議だと思う。そしてとても興味深い。

 

辛い出来事を潜在意識下に閉じ込めたり、どうでもいいようなことを覚えていたりする。記憶の貯蔵場所とそのアクセスパターンについて、さらに研究が進むことを期待している。

 

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高羽そら|たかはそら(作家、小説家)プロフィール

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高羽そら(たかはそら)
今後の目標:毎年1つの物語を完成させたいと思います。
生年月日:昭和37年5月10日
血液型:A型
出身地:京都市

【経歴】
1962年京都市生まれ。数年前に生活の拠点を神戸に移してから、体外離脱を経験するようになる。『夢で会える 体外離脱入門』(ハート出版)を2012年1月に出版。『ゼロの物語Ⅰ〜出会い〜』、『ゼロの物語Ⅱ〜7本の剣の守り手〜』、『ゼロの物語Ⅲ〜次元上昇〜』の3部作を、2013年7月〜12月にかけて、オフィスニグンニイバよりAmazonのKindleにて出版。現在も新たな物語を執筆中。

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