腹黒いけれど爽快!
今日は引きもり予定だったけれど、急きょ買い物に出かけた。天気予報をみると、明日は朝から夜まで雨。それもそこそこ風が強そう。
どうせ歩くなら、今日のような天気のほうがいい。ということで今日は外出して、明日と明後日は引きこもりに決定。と言いつつ気持ちのいい時期なので、明後日は天気次第でフラつくかもしれないけれどね。
自宅で仕事をする利点は、臨機応変に予定を変更できること。逆に言えばサボりの誘惑も多いので、自己管理はかなり重要になってくる。だから以前は、あえてカフェに出向いていた。見知らぬ他人のなかにいるほうが、自分の気持ちを鼓舞できるから。
でもここ数年は、すっかり自宅で仕事をすることに慣れた。決めた時間には、何があっても仕事を始めている。臨機応変な部分と律儀にルーティンをこなす部分のバランス感覚を身につけると、人生の自由度が高くなるよ。
さて今日紹介する映画は、数日前に観た作品。本当はブログに書いてアップしたんだけれど、編集作業後にアップしたとき、記事のほとんどが消えるという事態に遭遇。スマホで編集していたので、どこか触ってしまったんだろうな。
しばらくは書く気がしなかったけれど、面白い映画なので気を取り直して紹介しようと思う。
『インサイド・マン』という2006年のアメリカ映画。
出演者が豪華。主役のダルトンという銀行強盗は、クライブ・オーウェンが演じている。その強盗犯と交渉する刑事のキース役にデンゼル・ワシント。さらにウィレム・デフォー、ジョディ・フォスター、クリストファー・プラマーという名優がラインナップに名を連ねている。
マンハッタンの信託銀行に4人組の強盗が入る。人質は30人にもなる。全員の携帯を没収して、下着姿にした。そして自分たちと同じ服装をさせる。つまり警察が突入しても、誰が強盗犯か判断できないようにするため。
ところがこの強盗、金庫が開いていて大量のキャッシュがあるのに手をつけない。探していたのは、この銀行のオーナーを奈落の底に突き落とす証拠と、そのオーナーが隠し持っている宝石。だから無理難題を警察に押し付けて、時間稼ぎをする。
刑事のキースも強盗の様子がおかしいことに気づく。そこに介入してきたのが、オーナーの意向を受けた女性敏腕弁護士のマデリーン。彼女はオーナーから密命を受けて、強盗犯とキースに交渉する。その誰もが腹黒いんだよね〜www
結果として、犯人のうち3人は人質とともに銀行を出る。誰が強盗犯なのかわからないから、警察も手の打ちようがない。所持していた銃はモデルガンだし、死んだ人間もいなければ、金庫の現金も盗まれていない。そのままあやふやに事件は収束する。
だけど主犯のダルトンは、銀行の倉庫に掘った穴に潜んでいた。なんと1週間そこに隠れていて、素知らぬ顔で銀行を出ている。もちろんオーナーの秘密の資料も、宝石も手にしている。とにかく笑える。
強盗たちは目的を達するし、オーナーは秘密を守れるし、女性弁護士も多額の報酬を手にする。さらに刑事のキースはあることを見逃してことで、抱えていたトラブルが解消するだけでなく、昇進まですることになる。
誰もが自分の腹黒い目的を達し、win-winで終わる。見れば見るほど、奥の深い映画だと思う。人質の怪我人でさえ、狂言だと思えてくる。誰を信じていいかわからなくなったとたん、不思議と爽快な気分になる。いや〜、よくできた映画だった。
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